見出し画像

俺と師匠の情熱seitai life season2 全身関節編 10

調子にのって酒を飲み過ぎて、自宅に帰る新幹線の時間に間に合わなくなってしまった、そして宝物にしたかったあのポスターを何処かに置き忘れた。鬱積する罪悪感と自己嫌悪に陥りながら、始発の新幹線を待つ新横浜での漫喫から外へと。

失意に落ち込みながら、足元を見ながらトボトボ歩く。眼に入るのは疎らな知らない人達の靴と、捨てられた空き缶や、コンビニの袋が宙に浮きかけ落下する風景と知らない道のアスファルト。

嫁さんから電話が鳴る、夜のクライアントが急用で、午前にしてほしいと言う、とにかく帰らなければ。

駅のホームの看板を見上げ、朝陽が昇る。何分かその場に立ち尽くす。

決めた‼︎

上等じゃねぇか!

だったらロックンロールで生きてやる!転がる石にコケはつかない。

新幹線、電車と、家に帰りながら先生のアドバイスを思い出す。どうなるかわからないが、俺もとにかく書く!結果は続けた後にわかる。

そして漫喫でハマっていた任侠マンガをモチーフにコラムを書くことに決めた。

だけどフィクションは苦手で書けない、だったら俺と先生のリアル情熱ストーリーを書いてやる!どうせなら業界以外の人達にも読んでもらって、面白く突き刺さるものを書いてやろうと思った。

これが俺と師匠の情熱seitai lifeの始まりだ!

東京に行く前から先生とメールを沢山した、それを新横浜から自宅への帰りの道中で読み返す。その時のひとつ、何気ない何通かの会話の中からの抜粋。

「音楽のひとつも知らない、エンタメも知らない、スポーツも知らない。何が楽しいのか。金集めしか趣味じゃない。話をしていても仕事の話しかできない。いくら金があってもそんなつまらん人生は送りたくないね。」

これが俺の求めるロックンロールな生き方だ!

言葉が刺さる、日銭稼ぎに追われ、返済、生活費で頭がいっぱいだった。粘るんだ!俺は音楽も映画も、ファッションも、芸術に対しても沢山の欲がある!そのために金が欲しいんじゃなかったのか‼︎

先生の言葉は、いつでも俺を主体に、人として大事なコトを教えてくれる。忘れちゃいけない、2度目の人生を救ってくれた人を俺は裏切るわけにはいかない!

人と人が触れ合う仕事だから人が持っている素晴らしいモノを大切にして、育てたり、補ってあげたり、力になってあげる仕事。

それしか出来ない…。

それが俺と師匠の仕事、整体師だ。

俺もこの仕事にだいぶ誇りが持ててきた。こんなにも真っ直ぐデカイ背中を見せてもらったからな。

あと4ヶ月で、俺と師匠とみんなのセミナーは終わる。

これが現在、2019年 2月。

とりあえず今は、走る筆をゆっくり止めて、未来の続きを書こうと思っている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?