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俺と師匠の情熱seitai life season2 全身関節編 13

ギターが弾けなくなり整体師としてロックスターになるために音楽を辞めて、東京で修行をすると決めた去年の5月。

ところが2回目のセミナーで先生の施術デモを受けた時、なんと!挙がらなかった左腕が挙がっていく…。少し長く感じたが30秒くらいの施術。

自宅に帰ってから、ギターにしがみつくようにまずはチューニングしてみた。

痛くない。

そして貪る様に弾いた、弾いた!狂ったように4時間歌いながら弾き散らかした。

歌い終えると涙がうっすら滴る。

音楽を辞めてから俺の友達はもうギターしかいなかった。

その後仕事も忙しくなりギターを触ることも少なくなったが、なんと今年の3月のとある木曜日、先生のsalonで約1年振りに弾き語りLiveをしてきたのだ!

先生はちゃんと俺を音楽の道にも戻してくれた。

どうしても先生に何かちゃんと心に残るプレゼントをしたかった。

バレンタインのお返しに、台湾ラーメンと台湾まぜそばの高級レトルトをその場で開封してもらい掴みはOK!俺の情熱弾き語りLiveはセミナー後の夕方からだ。

先生のsalonの1番の特徴の今にもサンタが滑り降りてきそうな暖炉と、俺が先日無くした奇跡のポスターと同じモノがどーんと飾られている。その横に鹿の頭蓋骨とギターを持った俺。意外と絵になるじゃねーか俺(^^)

Live!治してもらった左腕で丁寧にチューニングを進める。ギターを抱えれば緊張はかなり解ける。

そしてまずは自分の曲、オレンジ。幼少期の故郷の風景と母との葛藤、怒り、哀しみ、寂しさと儚さを歌いながらギターを狂ったように掻き鳴らす。

先生へのプレゼントタイム、サニーデイサービスの「枯れ葉」灰色の絨毯と壁にかかったポスターが俺には先生を象徴していた。

先生はサニーデイの曲達と共に90年代、2000年初頭をsurviveしてきたんだと思う。俺のこのカバーも先生のサニーデイの思い出の中に加えてもらいたかった。

そして今回の本命、先生からのリクエストで斉藤由貴の「卒業」をナンバーガールの向井秀徳がカバーしたバージョン!Twitterの動画のワンコーラスしかない動画を何十回も観て落とし込むがやはり難しい。ミスが多かったがなんとかやりきった!

最後に25歳の時に作った曲「the end」何回も音楽を辞めようと思った時に、俺は俺の歌で救われた。リーマンショックの時も震災も、店長に騙された時も、そして東京にもう一度行く勇気をくれた曲。

みんなにプレゼントしたかった。

特にスズムシに。

アウトロが終わり、部屋と先生とみんなにお礼を言って頭をあげると紅一点の女性、ネギーが泣いていた。顔をクチャクチャにしながらとても可愛く。蒼に近い聡明で透明な大人の涙を見たのは何十年振りだろうか?

飾り気のない穏やかな笑顔にみんな癒されながらも、しっかり者で一昔前のお母さん的な母性も感じさせる女の子。まだ幼さの残る顔に14歳から2年間大恋愛した彼女を思い出した。

あの娘も俺の歌う歌で泣いてくれた。

随分と昔のコトになってしまった思い出。狂ってしまった時計の針はもう戻らないことを知りながらも今でも時々思い出す。

会場の1人が感動してくれればいい、その為だけに歌っていた。10年かけて人に伝わる音楽を創り、表現することが出来た。

ちなみに腕が上がるようになってギターが弾けるようになったことを当時は誰にも言ってない。大見得切って最後のライブで肩の不調を理由に、無期限活動停止宣言したからだ(^^)

そのLive前の7月に実は肩は治ってしまっていたのだよw

年末に仕事のし過ぎで握力が無くなった時はマジで終わったかと思ったが…。

近いうちに今回3月の東京での出来事をもう一つ書こうと思う。

つづく

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