ファシリテーター

ひょんなことから人前でしゃべってファシリテーターする仕事を先日したのだけれども、その時にやってみたチームに分かれて課題に対して取り組むみたいなよくありがちな研修をやったんですけどね。中身のお題設定とか、そういうのは書かないとしても真面目にやっている人と、適当にやっている人では最後に出てくる成果物のクオリティに雲泥の差が出てくるものだなあって思った日があってね。

とあるチーム。課題のルールもよく読まず学生気分のノリでやっている感じ。まあ、楽しければそれでいいのかな?って思っていたけど途中声をかけてみたら超順調みたいなコメントももらっていたけど、どうもテンション高い割には話のネタというか議論が稚拙というか・・・プレゼンタイムでそのチームのプレゼンを聞いてみると、お作法に従ったデータを使わず独自でレポートを作って、ウケ狙いのノリでプレゼンしてたけど中身は0点。もちろん評価者は自分じゃないんだけど、自分もコメントをしなきゃいけない立場だったので辛辣なコメントを浴びせてみたけど、こういうチームは好きじゃない。でも、仕事なので適度にコメントしただけだったけど。

別のチーム。真剣に議論していてギリギリまでがんばって資料作っていた。声をかけたみたら「まだ完成してないけどギリギリまでがんばりたい」と言って集中して作業していた。プレゼンはそこそこだったけど、発表の中身はものすごく凝っていて他のチームではない斬新なアイデアがふんだんに盛り込まれていた。なんか聞いている人は少し斬新過ぎて滑稽に見えたかもしれないけど自分からするとものすごいアイデアにあふれた中身で少し感動した。だから、コメントも最大限の賛辞を送ったコメントにしてみた。

結果はそのチームが優勝した。優勝したチームと優勝できなかったチームの差はなんだろうって考えてみたけど与えられた時間、資料、データは同じ。ただキチンとルールを読み解いて、その中で考えて出題した作者の意図を汲み取り最大限努力したチームと、ノリで自分達の勝手な解釈で進めてしまった違いなんだろう・・・

どちらもたかが研修って事かもしれないけど、うまくやっているチームとそうでないチーム。こういうのはきっとこの先ものすごく差になって出てくるんだろうなあって思った。

結局仕事も人生もコツコツとめんどくさい事を逃げずに受け止めてがんばるやつが実力をつけていくというものですね。



とある企業に勤める新米マネージャー 昔課長島耕作に憧れを抱いていたけれども、いざ自分がなってみると感じたリアルとバーチャルの境目に苦悩する日々をつらつらと書いたもの