プレゼンは練習の賜物・・・

仕事柄人前でしゃべる事が多い。数人のミーティングから、数百人の前でしゃべる仕事など中身は千差万別だけど、しゃべる仕事での優劣の決定的な差は

こなれているか? こなれていないか?

これに尽きると思う。TEDのようなプレゼンはある意味憧れの極地だと思っているけど日々の仕事の中で自分の思いを伝えるというのは伝える言葉をいかに上手く、スムーズに、そして丁寧に伝えるか?に尽きると思う。

それはテクニック論ではなく、単純に「場慣れしていること」がベースにあって、「こなれていること」だと思う。場慣れしないと緊張してしまうし、こなれていないと当日のペース配分が設定できない。そしてそのベースは「練習するしかない」って事なんだろうと思う。

よくありがちなシーンで

「とりあえずギリギリにプレゼン資料提出したからぶっつけ本番」

って言う人がいると思うけど、あれはナンセンスだと思う。それが講座みたいな堅い内容からビジネスのプレゼンまで種類はあれど相手に聞いてもらうって言うのがぶっつけ本番ってどんだけのクオリティなんだと・・・

だから自分の場合は人前でしゃべる仕事があったら、絶対にその数週間前からアウトライン作って骨子まとめて、一旦仮組みしてしゃべってみて、手直して、しゃべってを繰り返して、途中であえて1日~2日、そのプレゼンを全く見ない空白の期間を作る。これを自分で熟成期間って言っているんだけど、ふと離れてから見直してみると今まで気がつかなかったミスや誤字脱字を発見する事もあるし、実際別の気分でしゃべってみて相手にとって意味のある内容になっているのか??って考えてみると少しクオリティがあがると思うわけ。だからぶっつけ本番で作った資料を元にするプレゼンって残念だと思う。

それからなぜ練習が必要か?それは、自分のペース配分を正しく知る事が出来るからって事。自分の標準ペースは正常な時、つまり落ち着いている時にしか推し量れない。普段のペースを確認しているからこと、当日「あ、ちょっと早いな」とか「これは遅いからペース上げよう」とか思えるのでぶっつけ本番でしゃべっていて、中身も理解しきれてない所でぶっつけでしゃべってもペースもへったくれもないと思うわけ。

だから自分のペース配分を組み立てる上でも練習は絶対に必要。自分の場合、元々パワーポイントだったら1ページ1分でしゃべる内容で組み立てる事を前提に資料を作る。そして組みあがったらページ数=必要な時間と仮置きしてしゃべってみる。当然1ページ1分でしゃべり終わらないページも出てくるし逆に1分もいらないページも出てくる。それもこれもひっくるめて自分のペースだって認識するわけ。

そこから、こなれている事が必要な理由として通常ペースを理解している事が大事で自分の場合「1ページ1分でしゃべる設定にしても当日緊張すると早くなるからバッファ時間を数分考えるとあと2枚増やすとか、逆にオーバーボリュームなっているかもって分かるので、そこで調整が出来る。

あとはひたすら練習すると練習しているから「次のページはこれが出てくる」って分かると接続詞的な言葉も上手くつなげられるし、余裕も出てくる。そうなると後は当日しゃべる時におおよそのペース配分を標準ペースとして考えておくと「緊張で早くなっている」「余裕かましてしゃべりすぎている」と客観的に分かるから当日パニックにならなくて済むよねって話。

人前でしゃべるという事は大事な事を伝える機会だということ。その場は自分にとって何百回、何千回のうちの1回かもしれないけど相手にとっては自分と言う人のプレゼンを聞く機会がもしかしたら金輪際ないのかもしれない・・・そう考えるとぶっつけ本番とかやっつけ仕事なんて出来ないよね?ましてや、相手は僕の話を聞くのに時間を割いてくれている・・・

そう考えると、ちょっとは準備しようって思えるんじゃないのかな?

まとめ

・人前で真面目にしゃべる機会がある場合は、人並み以上の段取り力と練習あるのみ・・・





とある企業に勤める新米マネージャー 昔課長島耕作に憧れを抱いていたけれども、いざ自分がなってみると感じたリアルとバーチャルの境目に苦悩する日々をつらつらと書いたもの