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長靴買っちゃった!

ずっと前から欲しかった長靴を買った。日本野鳥の会の長靴。

できる範囲なんだけど、なるべく「ほしい」と思ってからすぐには買わないようにしてる。
ほしいものがある!と認識すると、まず冷蔵庫に貼ってある「ほしいものリスト」
に書き込む。(手書きのメモです)
そして、数年寝かせる。結果、やっぱりまだ欲しければ買う、というやり方でモノを買うようにしている。こうすると、愛着が際立つ(ような気がする)。
少なくとも、買ったけど飽きちゃった、となる可能性は低い。

今回は5年寝かせた。長いね。
初めてこの長靴の存在を知ったのはトレイルマラソンの大会。フェスのようなその大会は、どちらかと言うと走っている時以外のまったりした雰囲気が楽しい。青い草が短く生える広場を、90’s、00’sのBGMを聴きながらうろうろする。テントで出店してるブースを見て、ノンアルコール飲んで、キャンプチェアに座り、走った足を癒す。
そんななか、である。
目の前を歩く「長靴を履いた女子」に気が付いた。
違和感があるから気付いたのではない。違和感が無さすぎて、そしてもっと言えば格好よくて目に止まったのだ。
長靴なのに、細身でスマート。色も明るい緑。その人がスマートでカッコいいからという理由も何割以上あると思うけど、とにかくその姿は印象に残った。やだ、素敵。
ホームセンターで買う長靴が世界で一番カッコいい長靴だと思っていたそれまでの価値観がひっくり返された。実際、自分はホームセンターで購入した長靴を愛用している。主に農作業用。いわゆるカッコよさのベクトルが違う方向を向いている。
「どこのだろう?」とじろじろ(ばれないように)見る。「B」のマーク。BESS?いや、ちがう。この「B」、嘴がある。なんかどこかで・・・
わかった!野鳥の会だ!こんなのあるんだ。持っていたスマホで検索しようとしたら「圏外」だった。さすが山奥。

そのまま気になりつつ、帰宅。
家で改めて検索。ほほう、いろんな色がある。デザインもいい!問題はサイズだ・・・あまり大きな声で言いたくないが、僕の足のサイズは29㎝。大抵の靴はない。ネットのある今はまだいいが、以前は悲惨だった。どんなデザインでもサイズがあれば買う、って感じだった。諦めてほとんどサンダルで過ごした時期もある。
閑話休題。サイズだ。ある!普通にある。すごい。
とりあえず、ほしいものリストには記入。ただ、先ほど書いた通り、農作業長靴は既にある。必需品ではない。ちょっと保留となる。
その後、敬愛する梨木香歩さんの「エストニア紀行」(新潮文庫)に、いかにもこの長靴らしい記述を見つける。スーツケースに長靴を入れるくだりがあるのだ。他のエッセイにも似たような文章があり、勝手に野鳥の会長靴と決め込む。
いいなあ、と改めて憧れが募っていく・・・

不意に、買うことにした。不意に、と言っても5年。種の注文をして、もうすぐ春だと自覚した時に決めた。

この「くしゃ」具合がたまらない

買った。うぐいす色。
とりあえず嬉しくて部屋で履いて歩き回り、家族に呆れられる。

さて、最初の仕事は・・・よし、麦踏み!

わしゃわしゃ遠慮なく踏む

いい仕事をした。
いつもの長靴だとそのまま縁側にほおっておくが、もちろんこれは丁寧に拭きましたよ。

今年はこれで軽トラも運転しよう。休みの日は普段も履こう。日常使いしよう。と、ワクワクする。
長靴一つで単純に盛り上がるものですね。僕だけかな?

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