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そのゲーム、売れません


眠れない夜もあるよね!!

ゲームを作ってると、ふと眠れなくなる夜が来ます。
「オレのゲーム…売れんのかな…」

ゲームを制作している人で、自分の作ったゲームが売れるかどうかを
全く考えない人っていないと思います。

もちろん制作自体が楽しいのもありますが、
時間をかけて情熱注いで作ったゲームですから

「なるべく多くの人に遊んでほしい。」
「自分の作ったセカイに没頭してほしい。」

そんな思いが形になる指標が”売り上げ”なんですよね。

自分の作ったゲームが認知され、認められれば
それが売り上げという形になり、
自分自身が認められ
人生に意味がもたらされる。

その結果、大金を稼ぐ。

そんなことを夢見てみんなゲームを作っていると思います。


「「しかし、残念ながらそのゲーム、売れません。」」

かくいう僕の作っているリリーインドリームワールド。
「「はっきりいって売れません。」」


これが現実です。
厳しくも何でもありません。

売れなくて普通です。

だって、世の中にはクソほどゲームがありますから

ボクが一人で作ってる中、
大企業が大人数で神ゲーを量産していきます。

モンハン、FF、GTA、APEX…あげればキリがありません。

そこに、自分の作ったゲームが入ったところで…

いや、入れるのすらおこがましい。


数々の神ゲーのラインナップに
リリーインドリームワールドが入ったとしても
誰も手に取らないでしょう。

GEOでパッケージが隣に置いてあったとしてもです。

それが今はSTEAMとかオンラインでゲームを買う時代。

パッケージが隣にあっても買われないのに、
わざわざ「リリーインドリームワールド」って検索しないと
出てこない状況。

むしろなぜ売れると思うのか。


一人でゲームを作ってると視野が狭くなります。

「こんだけ頑張ったんだから、きっとみんなが目を向けてくれる」

しかし、間違っているのです。

「売れるはずがない」

そこがスタートなのです。

もう一度言いますが、別に厳しくないです。

普通です。


じゃあ、なんでゲームを作るのか。

「「売れるに決まってる!」」
って思ってるからです。

「いや、矛盾!」
って思ったかもしれませんが、
現実と気持ちは違うって話です。

いくら現実を突きつけられたとしても、
ゲーム作りに情熱を持っちゃったんだからしょーがない。

現実的には売れないのに
「ひょっとしたら…」
を考えちゃってるわけです


そしてこの「ひょっとしたら…」は実は起こる可能性があると考えています。

それは、「売れないという現実に向き合って、どうすれば売れるかを考え続けて、売れなくても何本もゲームをリリースできたら、運よく」

起こる可能性があります。

「全力をかけてゲームを作る」
という作業を繰り返したら、
運が良ければ売れます。

何回繰り返せばいいかわかりません。

まず素人が全力を書けても売れません。
成長しても全力をかける方向性がずれてたら売れません。
実力がついて全力をかける方向性が正しくても運が悪ければ売れません。

ゲームクリエイターは
このことを理解してゲームを作るべきだと考えています。

売れたいのであれば。

これを最初から理解してれば、
売れなかったときのダメージは0です。

だって、売れないんだもの。

やることやりつつ期待はせず継続する

とはいえ、売りたい。

でも売れない。

クリエイターにとって、このジレンマを乗り越えるには、
「やることやりつつ期待はせず継続する」

しかないと思います。


高い成果を期待していいのは、能力と実績のあるプロだけです。

高度なマーケティングを実行できて
高度な品質を維持できるのであれば
まぁ売れるでしょうね。

でも、それができれば一人でゲームなんて作ってないっていうか。

僕らは拙い宣伝と
微妙な品質しか
担保できないわけです。

それでも、素人でも行動することはできて、
その結果、プロに近づいていくことはできます。

「どういうゲームが売れるのか」
「あのゲームはグラフィックはそんなにだけど結構売れてるけどなぜなのか」
「今日のイベントで注目されてたゲームはこういう特徴があった」

常に売れない現状と売れてる理想を照らし合わせてその差を埋めていく。

やることだけは、やっていく。

そして、やったことに対して成果は期待せず一喜一憂しない。

結果がでなくても、まだその段階ではプロじゃなかっただけの話。

でもこれを繰り返していくといつか必ず
ブレイクスルーがくると信じて継続する。


そして継続するには上にかいたようなメンタリティが必要だと思ってます。
「売れるに決まってると思ってるけど現実的には売れない」


気長に待とうよって話。
自分がプロになる瞬間を。

早く結果を出そうとしたらたぶん破滅するよ。

ゲームつくるの楽しいし、
それでいいじゃない。

人生長いし、
ゲーム制作って人生賭ける価値があるものだと思うし、
早く成功しすぎてもつまんないじゃない。

苦難があった方がドラマチックで魅力的な人生になるよ。

って思ってたら次のゲームで売れるかもしれないじゃない!


とはいえ、売りにいかないわけじゃないけどね!
決してあきらめじゃなくて、メンタリティとして持っとくと
売れなかったときのダメージが少ないよって話で

「売れない」と「売らない」は全く別だという話を


もう長くなったから次の機会にしたい。

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