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【らんまん】神回? 万太郎覚醒… 4/12感想【第2週・キンセイラン】

「らんまん」第8回の感想です。

今日は個人的には「神回!?」と思ってしまうような内容でした。

意を決して名教館へ向かう万太郎。しかし、士族の子どもたちにいじめられた記憶がよみがえり、足元の草に「おまんみたいに、踏まれるたんびに強くなれたら…」とつぶやきます。

すると、先日水まきをしていた謎の男性(寺脇康文さん)が登場。万太郎に、草は外側が柔らかく中が強いのだということや、種子散布の仕組みなどを話して聞かせます。
さらに「これはオウセキソウ(ツユクサ)」「オオバコ」「ヘビイチゴ」と、次々に草の名前を口にする男性。ツユクサは暑いと葉をたたむ、ヘビイチゴは毒はないが味もない、など植物に関するうんちくも飛び出します。

「名があるがですか?」「おまんらみんな、名前があるがじゃ!」と、植物一つ一つに名前があることに感激した様子の万太郎。
そんな万太郎に、男性が『本草綱目』の写しを見せてやると、万太郎は興味津々。しかし、字が読めず、授業に乱入して、先生に「この本を読みたい!」といきなり告げます。先生は困惑しますが、先ほどの男性は「好きに学びや!」と、たくさんの書物や図版を教室に持ち込みます。
「花はなんでにおう? 実はなんで落ちる? 森羅万象には理由がある」と、子どもたちに学ぶ楽しさを話して聞かせた、この男性こそ、名教館の学頭、池田蘭光でした。

この流れに、なぜだか涙が止まりませんでした。植物がたくさん出てきたこともうれしかったし、何より、万太郎が学ぶ楽しさに目覚めたことがうれしくて、ああこんな先生が、現代にいてくれたらいいのにと思いました。

しかし、そんな涙が一瞬で引っ込む出来事が…
12歳になった万太郎は、名教館から借りた本に描かれた植物図を模写することに夢中。そしてなんと、番頭の持ち物である懐中時計も分解して、そのパーツ一つ一つをスケッチし始めたのです。
「高かったのに…」と嘆く番頭。祖母のタキが激怒するかと思ったら「時計は…また買おたらええ」とぼうぜんと言うだけでした。
他人の持ち物を壊してしまったのだから、ここは怒らなければいけないところでしょうが、タキは、万太郎の才能に気づいてしまったのでしょう。「峰屋」をキッチリ取り仕切るいつものタキではなく、万太郎のおばあちゃんとしての顔が見えた瞬間でした。

懐中時計のエピソードは、実際にあったことのようです。あー万太郎は、こういう子なんだな…ということが何となく感じられた回でした。「きっと富太郎も、この雰囲気に近い子どもだったのではないかな?」ということを一番感じたのが今日でした。
このドラマでは、植物や、牧野富太郎をモデルとした万太郎を、しっかりと誠実に描こうとしている、ということが伝わってくる内容でした(なんかエラそうですみません…)。

思わず長くなりました…。


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