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【らんまん】南方熊楠と牧野富太郎【第24週・ツチトリモチ】

「らんまん」第24週の感想をしっかりと書けなかったので、気になった箇所について、まとめの記事を書いてみることにしました。

先週のらんまんでは、色々な再出発や出会いが描かれました。史実ではどうだったのか…と気になったので調べてみました。

1.寿恵子が待合茶屋「やまもも」をOPEN
牧野博士の妻、寿衛が待合茶屋を開いたのは本当のようです。お店の名前は「いまむら」だったとのこと。大学で「妻がいかがわしい商売をやっている」と悪口を言われたのも事実だそうです。

2.綾と竹雄が屋台をOPEN→藤丸と一緒に沼津に移り、酒造業を再開する
こちらはフィクションですね。牧野博士の1人目の妻だったいとこの猶は、番頭の和之介と結婚して実家の岸屋を引き継ぎましたが、岸屋の経営が傾き人手に渡ってからは、お醤油屋さんをしていたそうです。
藤丸のモデルと考えられる市川延次郎との接点も、なかったのではないかと思います。

3.「やまもも」の客、相島の会合相手早川から紹介された資産家、永守から援助の申し出がある
相島と会合していた小林一三は実在していました(阪急阪神東宝グループの創始者)。
相島のモデルは五島慶太という人のようです。鉄道を軸にした地域開発を手掛け、現在の渋谷の街や東急グループの基礎を作った方とのことでした。
早川はフィクションですね。でも宮野真守さんの再登場は胸が熱くなりました。無事でよかった…。
永守のモデルはわかりませんが、牧野博士が池長孟という篤志家から、支援の申し出を受けたことはありました。この話は、来週あたり出てくるのかな? あと2週しかないから、出てこないかもしれませんね。

4.南方熊楠から手紙が届く
南方熊楠が、牧野富太郎に開花した「ハチク」の標本を送ったのは本当だったようです。
牧野富太郎とは、手紙を通した交流はあったものの、直接会ったことはなかったそうです。

南方熊楠さん…生物学だけではなく民俗学など多岐にわたる分野を探求し、日本における「生態学(エコロジー)」の先駆者としても知られ、「知の巨人」とか「日本人の可能性の極限」と呼ばれた…ということで、お名前は知っていたものの、正直、どんな人なのかはあまりよく知らず…。

南方熊楠の生涯を見ると、膨大な研究成果を残し、記憶力もずば抜けているなど、天才的な一面を持つ一方、癇癪もちだったり、奇行が多かったりという面もあり、富太郎とタイプは違うものの、共通点は多い気がしました。
もし出会っていたら、とても仲良くなっていたのかな? それともぶつかり合ってしまったのか…。

南方熊楠が、神社合祀の反対運動に携わったことは本当だったそうです(牧野博士がこの運動に関わったかどうかはわかりませんでした)。

大きな力が世の中を動かしていた時代に、踏みにじられたり、忘れられたりしていくものがあった。それを見逃さず、大切に考えていた人がいたから、今の私たちがその恩恵を受けていられるのだと実感した週でした。

ドラマでは、これからますます暗い時代に突入していくと思いますが、万太郎たちがどんな風に時代の波を乗り切っていくのか、最後まで見守っていきたいです。



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