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【らんまん】この雪の消残る時に【第25週・ムラサキカタバミ】

「らんまん」第122話感想です。

万太郎は徳永教授の元を訪れ、紀州熊野の神社のfloraの調査結果と、『植物学雑誌』で発表する「ツチトリモチ」の植物画を提示します。

徳永教授は、これを発表することで、国の号令による「神社合祀令」に反対していると受け取られることを懸念。「もうかばえない」と万太郎に告げます。
万太郎は、用意していた辞表を提出。大学を辞めることにしたのでした。

牧野博士は実際には46年間大学に勤め、65歳で理学博士になりました。
徳永のモデルの松村教授とは一時、関係が険悪だったとのこと。牧野博士は大学で『大日本植物志』という書籍の出版を担当していましたが、松村教授は『日本植物名語彙』という別の書籍を出しており、そこに発表した植物名を牧野博士が訂正したりと口を出していたことが気に障り、『大日本植物志』の発刊を妨害するようになったのだそうです。
ドラマよりはもう少しドロドロした関係だったようですね…。

ツチトリモチは高知県で見つかったものに牧野博士が命名しました。

牧野博士と神社の件はまだ、よく調べていないのですが、南方熊楠が書いた「神社合祀に関する意見」は青空文庫に全文がありました。

徳永教授がつぶやいた、

この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見むく

万葉集

は、大伴家持の歌で、山橘はヤブコウジのことだそうです。
寒いこの季節にしか見られない、赤いヤブコウジの実が見られるうちに、さあ出かけよう、という意味だそう。
自然が失われないうちに、行動を起こしてほしいという、徳永教授の本心が現れていたのでしょうか…?

今日はこの辺で… 
いよいよらんまんも来週まで! ラストスパートですね。

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