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熱心な指導の落とし穴


話が長くなってしまう指導

これが”落とし穴“(ーー;)
随分と反省することが多かった。
熱心に聴いてくれる後輩が多かった。
そんな後輩たちに救われてきた。

学生の頃から指導者の話はしっかり聞け!と指導されてきた。
それが当然だと思ってきたし、大学生の頃のバイト先は焼酎を飲みながら社長のお説教が毎晩30~60分あるためか、バイトが数か月で辞めていくという評判のバイト先と知らず、同期の代打で入って以来4年間続けたほど、指導者の話から吸収する姿勢は筋金入りに鍛えられたd( ̄  ̄)


指導としてどうなのかと自分に問う

性格的に真面目な方だと思うので、熱心に経験から学んだことを伝えようとしたり、アドバイスしたり、わかりやすく伝えるにはどんな工夫が必要だろうということに力を注ぐことが多かった。

後輩に恵まれていたのだろう。熱心に聴いてくれる後輩が多かった。もしくは、そう仕向けていたのかもしれない。願わくば、一緒に成長しようという気持ちが伝わっていたら幸いだけど(;^ω^)

30代には、他の指導者との交流が増え、比較できたり、参考にできる機会が増えた。いい指導者だなと思った人達を見ていると、初任者の頃のスパーバイザーを思い出すようになった。
指導者として熱心にやってきたつもりだけど、どうなのだろう・・と自分に問うことも増えた。


聴けてないことに気づく

「聴けてない」というのは、「話を」ということだけでない。「言葉」「内容」「感情」「思い」「思考力」「想像力」そんなことも含めて「聴こうとする態度を見せているか」ということが、できていない自分に気づくことが増えていることに気づき始めた。

それまでは、「話は聞いている。その上で」指導している。と思っていたけど、自信がなくなった。というか、できてないと思い当たることがあった。ただ「聞く」だけになってしまい、耳だけではない目も心も「聴く」態度になってない。

後輩より、他の人より、話している。話が長い。くどい。伝えようと頑張っている。これでもかと熱心に話している自分がいる。

あ、聴けてない・・

指導の時間は多くとっている。けれど、指導者が長く話している時間が増えてるだけじゃないか?


アセスメントは大事

十人十色だから、いろんな後輩に巡り合う。例えば、熱心に経験を伝えようとする指導者が、タイプの違う後輩に同じように指導する。

★Aさんは --------------------------------------------------------------------
指導者は似た経験でどんなことを考え、対処したんだろう・・と指導者の話からヒントを得ようと考える。
★Bさんは --------------------------------------------------------------------
指導者の経験を聞いても、自分の今の状況と同じではない。経験の話をされるより、どうしたらいいかを指導してもらいたいと考える。

Aさんタイプには、指導者が気持ちよく経験談を話してしまいやすい。
Bさんタイプには、指導をちゃんと聞かないと思いやすく、信頼関係が構築されにくくなり、指導に熱が入るほど関係が悪化する。

指導する相手がどんな反応を示しているのか、よくアセスメントしないまま指導法を工夫せずにいると、信頼関係がつくれず離職しやすい。背中を見て仕事は覚えろって時代でもなく、指導者の指導法が合わないなら辞めてもらっていいという時代でもない。指導者はアセスメントして指導できる指導力が求められている。

相手に「空気を読む力」「察する力」を求めがちだけど、指導者に求められているのかもしれない。


指導者と後輩、比率は2:8

それぐらいの気持ちで臨もう。そう意識すると、相手が何を感じたのか、思ったのか、どうしようと考えたのか、考えられないのか、それは何故か、そうしたことを言語化してもらう工夫を考えるようになった。ソーシャルワークの視点を振り返って気づくのは本人の力を信じる。視野を広げて整理するために、言語化しやすい雰囲気をつくることを考えるようになった。

共通項は「聴く」態度を相手に示すこと。

もう一つの気を付けるポイントは「なんでなんで攻撃」にならないこと。
これもまた、落とし穴なのだよね。


この記事を書いている4月は、新年度が始まり、指導者となっている人は気合が入りやすい。指導受ける時には思っていたのに、指導する立場になるとやってしまうのは、珍しくないことです。後輩指導に熱心になれる人ほど、落とし穴には気を付けたいですね。


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