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弱さという脅威

人は弱さに弱いのだと思う。

自分の弱さを隠しているうちに隠しきれなくなってしまい、過ちを起こす。

相手の弱さを見捨てられなくなり、依存し始めてしまう。

不倫、浮気というワードが飛び交っているが、

自分の弱さを出しきれなかった人、

相手の弱さをそのような行為でしか手を差し伸ばすことができなかった人

がしてしまうのかなと思う。

清純な青いネクタイ

世の中のどれくらいの人が、自分のことを理解してくれているという友人を持っているのだろうか。どれほど、弱さを見せられる友人がいるのだろうか。

ちゃんとしなくてはいけない。

という、ある意味、脅迫観念のようなものに取り憑かれている人も多いのではないか。

男はプライドの生き物なので、プライドを立てるために、ちゃんとしなくてはと思ってしまうのではないかと思う。

まじめにやってきた人ほど、この感覚は顕著にあるのではないかなと思う。

イメージでいうと、頭脳明晰、黒いスーツに青いネクタイ、仕事は頼られる部長という感じだ。

しかし、なぜかこのしっかり者の青いネクタイが、ドロドロで紫色の報道を流してしまうのだ。

よくあるコメントで

こんなことをするとは思いもしなかった。(20代会社の同僚)
真面目な好青年で。(40代近所のおばちゃん)

というようなコメントが散見される。

このような紫の報道の影には

ちゃんとしていることに疲れてしまった、

青いネクタイをしたしっかり者の部長がいるのだろう。

今まで、弱さというピンクをまとうことのなかった

冷静な、青年がいたのだと思う。

しかし、ある日その清純な青さを保つことができなくなってしまった。

だらしない俺。

人間は誰もが弱さを持っている。だらしなく、人には見せられないところを持っているのだよなと思う。

しかし、なぜかそれをあたかも無いように見せなくてはいけない風潮がちょっと嫌いだ。

ミスが多く、抜けていて、忘れぽくて、だらしなく、弱いところが多いからこそ、青いネクタイを締めたく無いのだ。

普段、青いネクタイをしている人が、ネクタイを外して、弱さをとろする全てを受け入れてもらえるような甘い場所が必要なのかもしれない。

強がりで、頼ることが苦手な僕の青いネクタイが紫色に染まってしまう時もきてしまうのかもしれないと思った、合コンに破れたであろうスーツをきちりときている男性を眺めていた華金の半蔵門線。


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