見出し画像

人材紹介エージェントが現役教員でもある理由

2023年8月から非常勤講師に特化した人材紹介サービスの提供を開始しています。そんな私は学校と先生とつなぐ人材紹介エージェントということになりますが、私自身もフリーランスとして学校現場で働く現役教員でもあります。

なぜ人材紹介エージェントが教員免許を持った教員である必要があるのか?このnote記事ではその理由を書いていきます。

とおおげさな前置きですが、実は理由はシンプルです。『代打、オレ』がやりたいからです(笑)いや冗談です。でも半分本気です。

教育業界を専門とする人材紹介エージェントに教員免許は必須ではありません。教職志望者のニーズを的確に把握し、学校の校風や教員に求められる資質、採用の背景などを理解して両者をつなぐことができれば現役の教員である必要はありません。
それでも『代打、オレ』がやりたいのは、学校としてどうしても教員が見つからず欠員が埋められない場合に、最後の手段として持っておきたいからです。教員の候補が他に誰もいない、かつ私でも可能な条件の場合(具体的には、中高の地歴公民の先生が足りない場合)に、人材紹介エージェントの私が自分自身を学校に紹介する、というイメージです。

ちなみに、この『代打、オレ』は、元ヤクルトスワローズの古田敦也監督兼選手が現役時代に、代打として自分自身を送り出した時のフレーズとして有名です。2006〜2007年のことなので、かなり前の名セリフなのですが、今でもX(元twitter)でネタとして登場しています。人生で一度は言ってみたいセリフのひとつではないでしょうか(いや違うか)。

半分本気な理由の方も書いておきます。それは、学校に紹介した非常勤の先生に対して、「何かあったら代理がいるよ。無理しないでね。」というメッセージを明確に打ち出したいからです。

私自身、人材紹介会社から学校に派遣・紹介されたときは、それはそれは孤独な戦いでした。年度途中に緊急登板した非常勤講師は、学校にとっては代打の先生です。急な欠員を埋めるための代打が、体調を崩すなどして自分のところで穴を開けるわけにはいかない、という緊張感。かといって、誰かにヘルプを求めるわけにもいかない。専任や常勤の先生のように全体や組織の中で調整することも難しく、自分一人でなんとかしないといけないというプレッシャー。
そんななか、風邪で休むわけにはいかないと自分に言い聞かせてなんとか乗り切ってきました。それでも非常勤講師も人間です。どんなに気をつけていても、体調が万全でないときもあります。そんな時に、代替となる先生がいれば、バックアップ体制があれば、どんなに気が楽になるかと思っていました。実際に代理の先生にお願いする事態にならなくても、いざという時には頼りになる先生が後ろに控えてくれている、というだけで気持ちに余裕が生まれると思います。

そんな状況を変えたい。そこで、弊社on-shi-onとしては、非常勤の先生を学校に紹介するだけではなく、勤務開始後の学期期間中にもサポートを継続して、いざという時に『代打、オレ』のコールができるようにしたいと考えています。まだ万全な体制ができているとは言えませんが、目指したいあるべき姿として描いています。

ただ、この『代打、オレ』は使える場面が限られます。それは別に私が登場することを渋っているわけでも、出し惜しみするわけでもなく、単純に私が受け持つことができるのが、中高の社会科のみだからです。英語科や数学科で欠員が出ても、残念ながら『代打、オレ』のコールをすることはできません。また、私が代打として打席に入っている間は、別の学校で助っ人代打することはできません。代打として出場できる球場も通勤可能な範囲に限られてしまいます。

そこで、会社として『代打、オレ』『代打、わたし』ができるようにするためは、同じような思いを持つ仲間が必要です。

on-shi-on株式会社では、会社のミッションである「自由に幸せに生きるフリーランスの先生を通じて、子どもと、子どもに関わる全ての人の生きる力を育む教育と世界をつくる」に共感するメンバーを募集しています。お気軽にお声がけください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?