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映画「BLUE GIANT」を見たら自分のカッコ悪さに変な汗が出た

2回連続で映画感想文となりますが、
映画「BLUE GIANT」を見た感想を書きたいと思います。

結論から言うと、とても良い映画でした。
どんな点がとても良かったかまとめると、以下の3つです。

  • 青春の熱さや勢い

  • 音楽

  • 内省につながるストーリー

青春の熱さや勢い

僕は学生時代に、ジャズではないのですが、音楽サークルに所属していたこともあり、
あの若さ溢れる勢い、無鉄砲でありながら、ものすごいスピードで成長する感じ、
少し過去の思い出と重ねてみたりして、胸が熱くなりました。

僕の場合は、全然熱量が違って、仲良しサークル的なノリでダラダラやっていたタイプでしたので、残念ながらあんな勢いはなかったですが、
学生の頃って、突然すごい勢いで楽器が上達する奴がいたり、
みんなが未知数の可能性をもっていて、ぶつかり合って成長していく過程は、共感する部分がありました。

ついつい、「あんなに物事うまくいかない」なんて思いがちですが、
自分を信じ続けて努力を続ければ、実は到達できた場所ってあったのかもな。と思わせてくれるストーリーでした。

音楽

僕はBLUE GIANTのマンガを読んだことが無かったのですが、
”マンガから音が聞こえる”と表現されるほど、音楽の表現が巧みであるという話はネット記事などで読んでいました。

こういった音楽が肝となるマンガを映画化すると、
音楽への期待が大きくなりすぎて、映画の評価が割れたりすることがありそうですが、
BLUE GIANTの音楽は良かったです。ジャズは殆ど知らないですが、カッコいいと思いました。

「上原ひろみ」が音楽は担当されているそうです。
僕は詳しく知らなかったのですが、パートナー曰く、日本のジャズピアニストとしてはトップクラスに有名な方らしいですね。

映画館で販売しているサウンドトラックCDが売れているというニュースも見ましたが、それもうなづけるというか、ジャズを知らない人でも素敵だと思える音楽でした。

内省につながるメッセージ

映画の中盤で、天才ピアニストの沢辺がスランプに陥る場面があるのですが、そこがグサグサと刺さりまくりました。

いや、僕は沢辺みたいに天才的な才能も何もないので、レベルが全く違う話ですが、
小手先の技術や、人を見下した態度、自分をさらけ出す勇気がない、等の沢辺に対する指摘の数々が、
何か最近の自分の仕事に対する姿勢への指摘のように聞こえて、変な汗がジットリ出てきました。

というのも、最近、会社の昇格試験で落ちたのですが。
同じ部署から3人受けて、一次試験で落ちたのは僕一人でした。
一次試験のフィードバックは散々なものでした。

結果を伝えられたその日は、その場でPCを閉じて退勤して、ふて寝でもしようと思ったのですが、最悪なタイミングでトラブルが発生して夜中日付を跨ぐくらいまで会議することになり、泣きっ面に蜂の状態でした。

前の会社では、自分で言うのもなんですが、仕事に関してはデキる方として扱われていて、かなり早く昇格したほうでした。
大した実績もなく、下駄を履かされているという自覚はあったので、勘違いしないように気を付けていたつもりでした。
しかし、転職後の今の会社でも、すぐに昇格試験にエントリーされ、
まだ全く自信が無くて、もう少し昇格は後でもいいかもな、と思う反面、
「結構俺ってデキる方なのかもな」などと調子に乗っていた部分があると思います。

昇格試験は落ちて、更にトラブル対応も十分にできず上司に頼っている状態で、自信喪失してしまい、現実逃避することばかり考えていたところに、
BLUE GIANTの真っ直ぐな覚悟と強さを見せつけられて、感動するとともに、凹みました。
自分、カッコ悪いなと。逃げることばっかり考えていて。

ただ、こうやってグサッと胸を指す、自分の内省の機会をくれる映画は好きです。
もっと仕事に対して覚悟を持たないといけない、と思いました。
今の自分はもっと頑張れるぞ、と奮起する気持ちになりました。

最後に

映画の初めのほう、宮本と沢辺がジャズクラブのトイレで出会うシーンで、
小便してる宮本の股間のほうを見て「デカいな」って沢辺が言うシーンが好きです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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