ゲイのサラリーマン的もやもや(子供について)

今の会社には転職してまだ1年も経っていないのですが、少し思うところがありまして。
会社の同僚は皆さんお子さんいる方が多いのです。20代の人を除けば、ほぼ100%に近いのではないかと思うくらい。
会社も子育て世代に対する支援を色々としていて、素敵な会社だな、と思うのです。
そう思うのですが、子供もいない、結婚もしていない30代後半男性がレアキャラなので、なんとなく肩身が狭い思いをしてしまいます。

皆さん、会議の初めにちょっとした世間話をするときは、十中八九、お子さんの話をされるのです。
とても微笑ましいエピソードで幸せを分けてもらった気分になると同時に、なんとも言えない居心地の悪さが襲ってくるのです。
僕が話をする場合は、パートナーの話もしにくいので、自分が最近ハマっていることとか、自分の好きなものとかの話をするのですが、なんとなく変な空気になっているような気がしてしまうのです。
いや、皆さん別に白い目で見るとかそういうことも無いし、ちゃんとリアクションしてくれるので、僕がそう思い込んでいるだけだと思うのですが。

「世界は自分の中にある」なんて言ったりもしますし、自分の見方の問題なのだとういうのは分かっているつもりです。
しかし、ゲイであることを隠して、時には嘘をついて生活をしている自分は何か後ろめたいような気持ちをずっと抱えているんですよね。親に孫の顔を見せてあげられないとか。あと、自分には得ることができない幸せの形への嫉妬みたいなものもあると思います。

一方で、ジェンダーとか関係なく「私は私だ!」って全力で自分を貫いている方を見ると、本当に尊敬します。そういうタイプのゲイは、少なくも僕の目から見た感じでは、負のオーラ0で子供とも接している感じがするんですよね。
自分らしく生きられたら、そういう後ろめたさとか、嫉妬とかも軽減されるのではないかとも思うのです。

そんなモヤモヤをうっすら抱えて過ごす日々ですが、先日、僕が好きな2組のYoutuberがコラボしていて、すごい幸せな気持ちになりました。
"ふたりぱぱ"さんと"Briana Gigante"さんなんですが、
"ふたりぱぱ"さんはスウェーデンで結婚された子育て中のゲイカップルなのですが、スウェーデンでの生活、息子君の成長を見て、いつも幸せな気持ちになっています。
ブリアナさんは自分らしさを全力で表現して、世の中の人を楽しませていらっしゃる姿が凄いなという尊敬と、自分を肯定する勇気を与えてもらっている感じがします。

動画を見て驚いたのですが、二組ともYoutuberとして活動を始められたのは感染症が拡大してからだったのですね。感染症のせいで悪くなったこともたくさんあると思いますが、こうやって心の癒しとなるYoutuerが生まれたと思えば、悪いことばかりでも無いんだな。と思いました。

ケンゾー



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