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東京都のパートナーシップ制度が始まる

東京都のパートナーシップ制度の受付が10月11日から開始しました。
ようやく東京都の制度が始まることで嬉しいことだと思いますが、僕たちカップルは今のところ様子見かなぁといった感じです。
当事者の一人として今の気持ちを書きたいと思います。

パートナーシップ制度のメリットって何

僕が住んでいる区では前からパートナーシップ制度的なものがありましたが、僕とパートナーは今のところ利用していません。
もうすぐ8年くらい同棲していて、少なくとも僕は、よほどのことが無い限り今のパートナーとこれからも一緒に暮らしていきたいと思っています。
なので、パートナーシップも考えて届け出てみるか聞いたことがあったのですが、パートナーからは「なんかメリットあるのかな」と。

確かに、今のパートナーシップ制度ってメリットがあまり分からないんですよね。
今回の東京都のパートナーシップ制度も「東京都の都営住宅に住めるようになる」っていうのがメリットとして挙げられていますが、
都営住宅に住む予定が無い僕らとしては、さほどメリットを感じないです。

今後色々なメリットが出るように制度を改善していくということのようなので、とりあえず、それまでは様子見でよいかな、という結論になっています。

認めてほしいこと

①病院の面会・付き添い
パートナーシップで認めてほしいことは、まず第一に病院関係の部分です。
パートナーが病気になったときに、家族ではないので面会できないとか、付き添いできない、という問題があって、
パートナーシップ制度を利用していても病院によって対応が異なるようで、あまりパートナーシップの効力が無いといった話を聞きます。

そろそろ僕らもいい歳になってきて、大きな病気をしたり、倒れたりする可能性も増していると思うので、
ここはしっかりと条例なりなんなりで、守ってほしいなと思います。
一番支えてあげたいと思うタイミングで会わせてもらえないというのは、お互いに辛すぎると思うので、一番なんとかしてほしい問題です。

②相続関係
僕らは以前、二人で部屋を賃貸で借りるのが結構大変だったこともあり、数年前にマンションを購入しています。
僕はHIVということもあって、団信とかの保険には入れないので、パートナーが一人で住宅ローンを借りて、パートナーの名義でマンションを購入しました。
僕は毎月パートナーにお金を渡しているのですが、法律上は他人なので、自分が下宿しながら家賃を払っているような扱いになってしまっています。

そのため、パートナーに何かあった場合は、この家はパートナーの家族のものになり、僕は出ていかないといけません。
まぁ、僕の場合は思い出の家を強制的に出ていかないといけないという精神面の問題だけなのですが、
逆に僕に何かあった場合は、パートナーは一人で住宅ローンを払い続けないといけないことになります。
一応一人で借りられる範囲のローンであるとはいえ、毎月一人で返済していくのは厳しい金額になるので、パートナーはこの家を売らないといけなくなると思います。

相続の相手としてパートナーが認められれば数年分くらいのローンが払えるお金はパートナーのもとの入ることになるので、とりあえずその間に落ち着いて家を売ることも出来ると思います。そうなれば僕も安心して成仏できるのです。自分が死んだせいでパートナーが貧困で苦しむというのは避けたいです。
相続関係の部分は遺言でカバーできる部分もあるようですが、パートナーシップ制度で認められれば、余計な心配をせずに済みます。

やっぱり同性婚がいい

最低限認めてほしいことを書いてきましたが、これらがパートナーシップ制度で認められれば、かなりメリットが大きいので僕らも利用すると思います。

一方で、パートナーシップ制度が普及すると同性婚が認められにくくなるのではないか、という懸念もあると聞いたことがあります。
とりあえず最低限認めてほしいところはパートナーシップ制度で認めてほしいと思いますが、結婚の方が出来ることが多いので、やはり結婚できるようになるのが一番だよな、とも思います。

G7で唯一日本だけが同性婚が認められていないんですよね。
リナ・サワヤマがサマソニで「恥ずかしい」と言ってくれましたが、本当、なんでこんなことになってしまっているのだろうか、と思ったりもします。。

なんとなくネガティブな内容になってしまいましたが、東京都でパートナーシップ制度ができたのは大きな前進ではないかと思います。
これから制度の拡充が進められることを期待しています。
「パートナーシップ制度届け出ました~」とか「同性婚しました~」という記事が近い未来に書けることを願っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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