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劇場版スタァライトのパンフレットを読みました。

この記事は、現在も公開中の「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のパンフレットを読んでみて思ったことの走り書きです。
(本編に関する感想等ではありません。かなり整理はついたけどまだ落ち着いていない。)

劇場ではずっと売り切れで、ようやくブシロードオンラインショップから先日届いたので読んでみたところ、これはもう(本編があってのものではありつつも)個別に検証すべきだろうと思い至った次第です。
ちなみに、併せて届いた劇場版再生産総集編「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」(以下「ロロロ」といいます。)のパンフレットの中で古川監督が以下のとおり述べており、見事に掌の上で踊らされていたようです。

自分もそうだったんですけど、ファンの皆さんもデータが好きかなと(笑)。情報が更新されることによって作品への理解が深まる、もしくは理解の解釈が変わるみたいなことを通して、お客さんの中にある記憶を再生産したいなというのもちょっとありました。
(ロロロのパンフレットから抜粋。ロロロで舞台セットの名前を表示した(決めた)理由について問われたことへの答えとして。「鳥バード2018」はいつだってかわいい。)

かなり走り書きなのでとりとめのない内容ですが御容赦ください。
(なお、後半のインタビューについては対象にしていません。きりがなくなる。)

表紙裏~あらすじ

・劇中の野菜のCGにめちゃくちゃお金がかかったとの話をどこかで見た気がしますが、このトマトもそのCGか。ここで初出……? 高いのに……?
・車内広告のコピーが全て手書き(で怖い)と話題になりましたが、このあらすじも手書きですか。うーわっ。

愛城華恋

・台本の「名もなき女神1」の台詞「塔を出てゆくなど――」の「ど――」が滲んでいるのは、汗なり涙なりと思ったけど、クレールが遮る部分に当たるとわかるように上からペンで書くか何かしてるのか! こうやるんだ!
・自分の役を丸で囲うタイプなんだ……(と思ったけど以降割とそういう人が多い。マーカー派が全然いない。))
・文末に「。」を入れる形式の台本が好きです。(自分が書く時もそうしていたなと。)
・波線の書き出しが左なの、利き手とか関係するかなと思ったけどそれは別にないか。
・最後のセリフが変わっている……!(「最後のセリフ」!?)

神楽ひかり

ページ番号の「0」を使ってミスターホワイトを作る神楽ひかりは本当に神楽ひかり。
・その隣はミスターオレンジ(巻々廻「よんこますたぁらいと」第25幕(第2巻)参照)を思わせるミスターホワイトか。それともしかめ面になってしまった描き損じというだけか。
・ここで初めてひかり(どころかみんな)フローラ役にマークしていることに気づく。しかも「最後のセリフ」が各舞台少女それぞれの仕様になっていることに気づく。
→これをどう受け止めれば良いかわからないけれど、(1)フローラ役が決まる前のオーディションに向けた説(であればここまで書き込まないだろう)、(2)パラレルif的な演出(劇場版本編の後、各人が主役を、スタァを目指して掴み取ったイメージの具現化)、(3)各人が各人の行く道の主役という思いの具現化、等々。(2)が有力?)
・フローラが「青バミリ」ならクレールは「赤バミリ」……?
・「フローラの手をとって」の意味がどうしても取れない。クレールの手をとって、ではないことの意味とは。(単に誤記?)
・名もなき女神7「恐ろしい……身震いするほどに。」がきっかけゼリフになっているのも、フローラ「今こそ塔を降りるとき。」で一歩踏み出す演出も、何なら最後のセリフに「新しい旅」が盛り込まれているのも、愛城華恋と共通か。

天堂真矢

・どのセリフを強調すべきか(大事にすべきか)というのが、フローラのセリフ以外でもちゃんと記録されている。
・最後のセリフも、当初きちんと分析して「?」と行き当たった上で、天堂真矢が話すべきセリフへと変化しているところ(その経緯が垣間見えるところ)は、非常にらしい。
・「天井天下唯我独煌」の「天井」がいまだにつかめていない。舞台イメージで「天井」としたか。それにしても西條クロディーヌと口上を交換して再生産しているのは、見事にライバル。
・本当に台本に折り目をつけている……!(「私たちはもう舞台の上」歌詞の回収)

星見純那

・ようやく役名マーカー派が来てくれたと思ったら、付箋を使っててめちゃくちゃびっくりした。(今までも星見純那はずっとそうしていたけど、こう改めて実物を見ると驚く。)
・どんどん書いていく中で乱雑になるのを恐れて、別の稽古用ノートみたいなものに稽古中は書いて、あとで付箋にまとめて貼るようにしていたりしたら偉すぎる。(けど付箋ははがれそうで怖い。)
・上記も含め、手法が勉強のそれという話を聞いてしっくり来た。
・全体的に動きをロジック中心に捉えている印象がある。照明との動きの連動をちゃんと秒数(5や3の丸数字はおそらく)で記録したり、クレール「どこにあるのか、わからないけれど……」の「……」を一呼吸、と表現したり(ほかは「受け止めて」等の表現)、フローラ「あなたの元へ」の「あなた」を立てさせたり。
・シェイクスピアの言葉をここでも書くか。しかも「期待はあらゆる苦悩の元」と。
・実は青い付箋の下に星見純那の似顔絵以外もあるんじゃないの。
・名もなき女神2「やがて朽ち果て、死んで行く。」に追記があるのは、これがフローラのきっかけゼリフだから説を聞いて非常に納得。華恋の台本でいう名もなき女神4「新しい血を吹き込んで」に当たるものか。
・今回の口上で唯一、他人の名前を載せているけど、これはまあ大場ななに言わされたという気もする。
・星見純那が立っている橋、華恋・ひかりの朝帰り回(テレビアニメ第4話)のラストで出てきたような、と思っていたらやはりそうでした。ほかの面々の場所も、おおむね由来はわかりそうだけど、よりによって星見純那がここ(いわば定まった道を外れる象徴の場所?)なのはぐっと来る。

露崎まひる

・鉛筆?
・スズダルキャットが健在。発言が全てカタカナなのは、やはり宇宙由来のキャラクターなので宇宙人テイストなのだろうか。
・フローラ「今こそ塔を降りるとき。」に、感嘆符2つを並べて「のびのびと!!」、その上「1番の笑顔で女神たちを見て」。このテイストで言う(言える)人はほかにいるのだろうか
・「☆最後だから最後まで全力で楽しく!!!!」も然り。聖翔での最後の舞台だから、という自分への鼓舞にもなっているか。
・最後のセリフについて、「恋の魔球」以来そうですが星と太陽をかけているのは上手いなあと思ってしまう。傍から見る限り(ほかに何の見方が?)では、一番しっくり来る変わりぶりだなあと。(ほかはみんな自分のこと言い過ぎでは……)
・わざわざ章ごとに耳をつけてる! さすがあれだけ家事などこなせる露崎まひるさんという説は確かにそのとおり。全部にちゃんと「第」って付けないよ。
・自分のセリフ全てに傍線を引くタイプか。
・「夢咲く」舞台が若干気になっていた。「花」(華恋)モチーフがちょっと意識に残っている気がしないでもない。

西條クロディーヌ

・書き込みが非常に整然としていて、台本の扱い方に慣れを感じる。指示や指摘を頭の中で一度整理してから台本に書き起こしている様子。
・「匂い」と「香り」? フローラという名前に引っ張られているのか、フランス語ではそういった言い回しがあるのか。
・クレール(を演じるのは天堂真矢ですかね)の後をついていくフローラの図をわざわざはっきり示しているのは、もう。けど御執心だけど、なんだかんだみんな(全体)を見ている雰囲気が端々に表れている。
・と言いつつ、「崩れ始める星摘みの塔」の後のシーンで、フローラとクレールが背中合わせになる演出はきちんと天堂真矢と共通している。ねえ。
"j'ai faim"(「お腹空いた」)を、単なる稽古中の空腹を紛らわせる落書きととらえるべきか、(ほかの方が言っていた説で)「飢えている」という趣旨につながるものなのか、後者はきっとあるのだろうな。(こないだ見返したらテレビアニメでも言ってましたね。)

大場なな

・こっわ。なにこの台本。書き込みが全然ない。
・数少ない書いてある内容の大部分を占めるのがセリフの内容の注釈。教科書か。これをわざわざここに書き込むのも怖い。
・基本的な演出や動作は全部頭に入っているということなら、天才というか超人というか。
・99回聖翔祭の台本の使い込んだ様子とはイメージが違ったけど、あれも実は開いたらこうだったのだろうか。
・役名に何も引かない人ってたまにいた気がするけど、大場ななにそれをやられると。(舞台創造科側視点の台本説みたいなのもあり得るのだろうか。)
・最後のセリフで一度「さようなら」が消えているのに再び「さようなら」を登場させている。大場ななとして言わざるを得ないことだったのか、星見純那との訣別がやっぱり必要だったのか。
・そういえば星見純那がシェイクスピア推しというのを改めて踏まえると、大場なながイギリスに留学した経過がようやく飲み込めそう。

石動双葉

・小さすぎないか。名探偵コナンかクレヨンしんちゃんでしか見ない縮尺。
・これは2020年3月(という想定)の写真かと気づく。さくら咲く公園。
フローラがクレールの肩を抱いている……全体的に別れのシーンなのにどんどん距離を近づけている……
・傍線を文の左側につける文化に初めて触れた。左利きなのか? 左利きだからって傍線を左側につけるもの?
・体の使い方に重点を置いたメモぶり。
・双葉だけフローラ「あなたの元へ」→「きみの元へ」、「見つけたわ、私達の星を」→「見つけたよ、私達の星を」にしている。色々理屈は考えられるけどしっくり来ない。

花柳香子

・こっちでは肩抱かないのか!?
・最後のセリフ、もう完全にフローラじゃなくて花柳彗仙なのはそれで良いのか。
・「泣いたらあかんよ」は自分への戒めか、それともあるいは。
・フローラ「たどり着いたよ」→「たどり着いたわ」はもうただの京都弁では。
・口上の水仙などの取扱いに若干悩んでいたのですが、こちらがかなりしっくり来る気がします。

あとがき

ロロロもやらないと多分自分の中で収拾がつかないんだろうなと……これはこれで収拾がついたのかというのは謎ですが。
見れば見るだけ、読めば読むだけ発見できてしまうので、とどまるところが知れません。助けてください……

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