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Snapmartのミッションである「可能性に光を当てる。毎日にきっかけを創っていく。」を信じる理由。

スナップマートのミッションは「可能性に光を当てる。毎日にきっかけを創っていく。
このミッションは2019年の6月にスナップマートメンバーとの湯河原合宿で言語化されたもの。

2019年6月 神奈川県湯河原合宿での集合写真


振り返ってみても、とても良いミッションを皆で作れたなって思っているし、何か方向を決める際の皆の指針にもなっていて定着しているなとも感じてる。

我ながら信じられるミッションを作れたと思っていますが、「なぜ信じられるのか?」と考えると、これまで可能性を感じた経験が度々あったから。

その具体的な経験を振り返ってみます。

専業主婦だった母親が、仕事で芸能人に着付けをするまで

自分が中学生の時。3人兄弟の一番下の妹が小学校に入ったタイミングだったと思う。
子供の手が一定離れたからか、母親が突然「着付けの学校に行く」と言い出した。

母親の当時の年齢は43歳。

学校は若い人が社会に出る前に行くもの、と決めつけていた自分にとって、おばさんが今更学んでどうするんだろう?若い人に混じって学校行くとか恥ずかしくないのだろうか、と思いながら聞いた記憶がある。

そんな中学生を傍目に母親は足繁く学校に通い、家に帰ってきては若い同級生と電話などで交流を深め、学校で学んだことを自宅で復習し、数年かけて着付けのレベルを上げて卒業。
卒業後は着付けの師匠のお手伝いとして仕事を始め、ポツリポツリと自分で仕事を受注するようにもなっていた。

特に結婚式が増える春先や、秋の七五三の季節の土日・祝日は朝早くから出かけ仕事をしていた記憶がある。

社会を知らない中学生にとっての極め付けは「TV局に行って芸能人に着付けをしに行ってくる」と言って朝早く出ていった事である。
当時の自分は「芸能人なんて自分に縁のない人々、関わりのない人々」だと思っていたのに、その人たちに着付けをしに行くなんて!と驚いた。

今でこそ学び直しなどで、40歳過ぎて学校に行くことは特別なことではないけれど、当時の中学生の自分にとってはかなり特別に感じたし、わざわざ学校に行きたいと思う気持ちもわからなかった。
そして仕事をもらえるようになるとも全く思っていなかった。

仕事として稼げるのは大学などを卒業してすぐにその職についた人じゃないと無理だと思っていた。
(なぜそう思っていたかもわからないけど、同じ会社で定年まで勤め上げるものと決めつけていたのかもしれない)

40歳を過ぎた主婦でも学校に行くことはおかしいことではないし、その結果仕事にすることもできるし、TVに出る芸能人と仕事ができる可能性があるのか!と感じた初めての体験だった。

実現すると思っていなかったPIXTAの上場

15歳だった中学生から時は経ち、30歳になったタイミングでスナップマートの親会社であるピクスタに入社した。

オフィスは倉庫かと思ったくらいの雑居ビルで、当時在籍していたメンバー業務委託などを含めて4人くらいだったと記憶している。

上場を目指すベンチャーです!とは聞いていたけれど、1000社のうち3社が上場すれば良いと言われる世界。

当時はスマホもなく、プロのフォトグラファーがフィルムカメラメインで仕事をしていた時代でもあり、ストックフォト業界もプロフォトグラファーがプロのストック制作会社やストックフォトサービスと組んで撮影し写真を販売する時代だった。
今でこそ普通ですが、一般の人の写真が広告に使われるなんてあり得ない、という感覚でした。

そんな時代に、ビジネス的にどうかわからないけどストックフォトビジネスを通して自分達のやっている事には意義がある、とPIXTAに対して思っていたので、個人的には上場する事はさほど意識してはなかった。

しかし、しかしである。

入社した2年後にリーマンショックが起きる。
企業がビジュアルに潤沢なお金を使えなくなり、ピクスタへのニーズが増加。
また不景気の折に副業ブームも来て、写真で稼げるサービスとしてTVに取り上げられフォトグラファー数も増加、と追い風が吹き始めた。

その環境変化の波に乗れた当時のメンバーの頑張りや、有力なVCにも入って頂いたこともあり、上場を実現できたのである。

東証の鐘の前で記念写真

一般的に言われる1000社に3社。0.3%の確率である。
その0.3%に入ってしまった。

いろいろな縁やタイミングや運があったとはいえ、これまた可能性というものを感じてしまう出来事でした。

趣味から始まりメディアに取り上げられるまでになったPIXTAクリエイターさん達

PIXTAの上場はクリエイターさん達の努力なしには成し得ませんでした。
当時はInstagramなどはない時代。 

PIXTAにジョイン直後から、ブログに素敵な写真をアップしている方を探し、メールを送り、PIXTAに写真を出品してもらったり、ストックフォトとしてニーズのある写真撮影を一緒に行う、ということを繰り返していた。

ブログに良い写真をアップしているとはいえ、ほとんどの方が趣味で写真をアップしている方々。
しかも人物写真をアップしている方は数えるほど。

そんな中ではあるけれど、PIXTAと一緒に撮影しても良いよ、という方がいらっしゃったのです。
30代の会社員の方、60代の専業主婦の方、40代のプロフォトグラファーの方。
お世辞にも写真が上手いとは言えない方も多くいました。
しかも当時のPIXTAはまだまだ売り上げが立たない状態。

クリエイターからしてみたら、売上が立つどころか小物を買ったり場所を借りたり出費が先に立つ。
にも関わらず撮影をしてくれたクリエイターさん達がいらっしゃった。

様々な年齢、経歴、住んでいる場所の方々が面白がって撮影してくれたのです。

すると徐々に売上が立つ方が出始めました。
その間にも投資先行でコンスタントに撮影を行い、さらにストックが増えていきます。
前述した通り、リーマンショックによる環境変化もあり、撮影して出品してまた売れる、という循環になったのです。

初期の頃から続けてらっしゃるクリエイターさんの中に、数年して売上が数百万〜数千万になる方もでたのです。
写真を仕事にしてきたわけではなく、最初から写真がうまかったわけでもなく、ストックフォト経験者でもない。

にも関わらずかなりの方がかなりの売り上げを上げられるようになった。

またクリエイターさんの息子さんや旦那さんなど、家族が協力して撮影されるようにもなったのです。
ご自身だけでなく、家族も一緒に可能性を信じるようになっている。

これはさらに可能性を信じるに値する大きな経験でした。

これらの出来事が現在のスナップマートのミッションである「可能性に光を当てる。毎日にきっかけを創っていく。」を信じている理由です。

これらの出来事を経験してきた結果、ダメと思われることでもアクションを起こすと何か道が開けるかもしれない、と思うようになったのです。
もちろん行動を起こしても結果に繋がらなかったこともあります。
それでもそれを糧に再度行動を起こすと違う場面で結果を出すケースもある。

これらの出来事がスナップマートのミッションにつながっていますし、スナップマートで実現したいことでもあります。

スナップマートでの可能性が広がっている事例

スナップマートでも様々な事例が生まれてきています。

趣味の写真が購入されるようになり、企業主催のコンテストに応募したところ、クライアントさんから直接の撮影依頼につながり、継続的な撮影案件となっている主婦の方。

その他にもSnapmartをきっかけに可能性を広げられている方が増えています。

私の経験や、他のクリエイターさんのような可能性の広がり方でなく、様々な可能性の広がり方があるかと思います。

また可能性が広がるタイミングも何かをして「すぐ」ではありませんし、わかりやすいものでもないケースもあります。

それでもクリエイターさんの可能性の広がりを信じ、そのためのきっかけを地道に作っていければと思っています。

スナップマートでは「可能性に光を当てる。毎日にきっかけを創っていく。」を実現するための仲間も募集しています。

ご興味のある方は、ぜひその世界を一緒に実現していきましょう。

スマホで写真が売買できる、スナップマートの代表取締役社長。
自分の可能性を信じられると他人の可能性も信じることができ、それは世界をポジティブにすると信じて「可能性に光をあてる。毎日にきっかけを創っていく」を実践中。
11歳男子と3歳女子と妻のドタバタ4人家族。

Twitter:@yosukeoka
Facebook:岡 洋介
Instagram:@concordestar

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