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レガシー業界を取り巻くDX課題①

こんにちわ、店舗運営のミカタになりたいスマレジの大谷です。
前回は、スマレジ・アプリマーケットについてご案内させて頂きましたが、今回のテーマは「レガシー業界を取り巻くDX課題①」と称して、この2年におけるレガシーな業界(クリーニング道の駅・直売所(農業))へのPOS展開を進める中での経験談・感じたことを基に深堀していきます。
※ここで書かせて頂くことは実体験を基に感じたことを私なりの見解でまとめたものになります。一部業界の実態とは異なる可能性があります。

↓前回の記事は下記よりご確認頂けます。

クリーニング向け:

道の駅・直売所向け:


レガシーな業界とは

まず、ここで言う「レガシーな業界」とはどんな業界を指すか、言葉の定義をさせて頂きます。
レガシーな業界とは、その業界におけるサービス提供者(社)・商品提供者(社)の高齢化が進んでいる業界を指しており、農業や漁業、クリーニング、不動産賃貸、宿泊業界などがそれにあたります。
特に農業における、高齢化は顕著で、「担い手不足」なんて言葉をよく耳にするかと思います。中小農家さんの離農が進み、個人農家から法人経営体による大規模農業が増えているのが事実です。

レガシーな業界におけるDX課題とは

早速ですが、実体験を基に感じたこととして、以下がDXが進まない課題として感じました。

1.人材面:業界の高齢化によりITやシステムに疎い、抵抗感がある、どうせ無理という諦め感がある。また、業界におけるITリテラシーが一般的に低い傾向がある。

2.予算面:中小産業であるため、高価なシステム導入やシステム開発ができない。

3.知識面:閉塞産業のため、他業界におけるフレッシュな情報が下部まで届かない、上流側でも他業界のIT関連・DX関連の情報理解が追い付いていない。

4.技術面:業界に昔から携わっているソリューションベンダーがシステム領域を支配しており、ITによるドラスティックな改革が起きづらい構造になっている。(レガシーシステムの癒着)

5.縮小市場・新規参入課題面:マーケット自体が比較的縮小傾向であるため新規参入ソリューションベンダーが入りづらい。

では、それぞれ、深堀してみます。

1の人材面における課題

人材面における課題に関してですが、高齢化が進む産業において、ITを活用しオペレーションを変革することに対して抵抗感を感じる方々が異常に多い気がしております。勿論、今まで数十年も慣れ親しんだやり方やこだわりをいきなりIT化だろうが、DX化なんて言葉で変えること自体難しいのはわかるのですが、そもそも改革に関しての諦め感が強い、やりたくても私たちには難しいという固定概念を始めから抱いているケースがあります。

ここにおける「諦め感」というのは、2であげる課題に繋がってくるのですが、その背景には事業者側において大きく3つの課題が根付いていると考えています。
①後継者がいないため、大きな変化を求めていない
②改革を起こすための予算がないため、施策をするための費用が合わない
③ITリテラシーがかなり低いためわからない・一人でできない

ことがあると思います。

①後継者がいないため、大きな変化を求めていない

①に関してですが、そもそも自分達の代で事業を閉めよう、閉める予定で考えているのであまり大きな変化をしようと考えていない、という考えを持った方が一定数いると感じています。こう言った考えを持っている方は世間一般の最新トレンドをぶつけてもあまり刺さりません。大きなリスクを抱えることなく毎日の事業に向き合うだけで良いと考えている傾向があります。
先日イーロンマスクが日本滅亡に関して言及していましたが、そのような現実がヒシヒシと迫っている実態があります。想像したくないですが、レガシーな産業から後退していき、原料や原材料を諸外国から輸入するしかなくなり、国力が衰退していく未来を、、感じます。汗

②改革を起こすための予算がないため、施策をするための費用が合わない

②に関してですが、IT化、DX化に関して前向きな方々がいるのも事実です。特にコロナ禍において、なんとか明るい兆しを目指しITツールを導入検討したり、新たな施策や業態転換を図ったりしている事業者さんもいますが、業界に古くから関与している方々に話を聞いてみても、それも全体の数パー程の事業者さんくらいしかいない印象です。また、検討をするものの予算、費用面で重い腰が上がらず中々思い描いていることが実現できない事業者さんが多数いらっしゃいます。補助金支援や行政の指導などもありますが、そういった支援制度を受けるにも高齢化が進んでいる方々にわかりやすいコンテンツがなかったり、誰でも申請できるようなサポートが整っていなかったりします。

③ITリテラシーがかなり低いためわからない・一人でできない

③に関してですが、事業者側のITリテラシーが高くないことも課題ですが、そもそも補助金の代行申請やITサポートをする支援会社自体がIT化・DX化の知見が乏しく、事業者さんの成功を実現するための計画ができなかったり、代行申請を受けるにしても代行費用が高かったりするので、企画倒れなんてことも往々にしてあるはずです。
つまり、そもそも事業者側のリテラシーが低いことに加え、業界を支援する支援事業者側のリテラシーもあまり高くなかったりするので、IT化・DX化に関して負の連鎖が業界内にて起きているのです。
私はこれを業界のDX呪縛と呼んでいます。
(これは、あくまでも業界における関係者の方々との話、現場の方々の声を聞いた上での見解でしかないので、実態と異なる可能性があります)

実は業界の中の人たちもこの課題は自覚していたりします、ですが、中々解決の糸口が見つかっていない=平行線の状況が長く続いているような状況です。

冗長化してしまうので、今回はここまでとさせて頂き、次回「レガシー業界を取り巻くDX課題②」より今回の続きについて書いていきたいと思います。

IT化やDX化の背景で業界全体・それを取り巻く外部事業者もITリテラシーが低かったりするので、何かドラスティックな改革がない限りは解決が難しいなと感じています。

とはいえ、前向きな事業者様、特に2代目、3代目の方々はIT活用に伴う変革・改革に目を向け動いていらっしゃる方もいらっしゃいます。

スマレジはそういった方と繋がり、Developersさんとの共創による業界におけるDX推進を支援できればと考えており、いろんな施策を進めております。


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