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自分が相対的に得意なタスクを引き受けると仕事は進む(面倒だけど)

自分の周りには様々な人がいる。
年齢も経歴も職階や立場も違う。
もちろん得意な領域や持っているスキルも多種多様。

最近考えているのは「この人たちが動きやすくなるにはどうしたら良いんだろう」ということ。
プロマネという立場上、他の人に実務を任せないと業務は進まない。
だからこそ各人が動きやすい場を作る必要がある。

そして動きやすさを考える際に大事なのは「それぞれの得意なタスクをやってもらう」こと。
「得意」とは相対的なものでいい、たとえ世の中のトップ層じゃなくても、今のチームの中で得意ならばそれでいい。

「得意なこと」については昨日の記事にも少し書いた。
好き嫌いじゃなくて「自分が掛けた労力の割に周りが喜んでくれること」が得意なこと。

じゃあ具体的にどうするのか。
いまの自分の仕事とは全然違う題材で考えてみる。

例えば私が飲食事業の会社で新規事業企画にいると仮定する。
そして同じ会社の別部署に新規事業立ち上げに興味があり、過去にラーメン屋で修行経験もあるAさんがいたとする。

このときに「Aさん、ラーメンを作るのが上手だからお店を出そう」と言ったとしよう。
Aさんはとても乗り気だ、責任者になるとも言っている。

ただ、実際にラーメン屋を出すには調理以外にもいろんな業務がある。
そもそも出資してもらうためには幹部へのプレゼンが必要だ。

あとAさんのこだわりのラーメンを作るためにお店を改造したり材料を仕入れる必要もある。
宣伝も欠かせない。

このときに「Aさんが責任者だから全部考えて」ということもできる。
だけどAさんに丸投げすると、Aさんがどんなお店にしたいのかコンセプトを考える暇がない。

だったらどうするか。
企画部門に居る自分がプレゼンの構成を考えたり、Aさんのコンセプトを実現させるための具体的なプランを考える。
その代わりAさんにはお店のコンセプトやメニューを考えてもらう。

つまり、企画部門にいてプレゼンや計画策定が得意な自分と現場でラーメンを作ってきたAさんのタスクを分けるのだ。
そしてAさんにはAさんしかできない仕事をやってもらう。

この「タスクを分ける」ということが実際は難しい。
業務内容が専門的になるほど自分が業務を理解するのに時間がかかる。
だけど業務を理解しないとそもそもタスクが分けられなくて丸投げになる。

だから私は各メンバーの業務内容の大枠を掴む。
そして掴んだ後は一部のタスクをこちらで進める。
その結果、幹部報告や計画策定、他部署への交渉とかの面倒ごとを引き受けることが多い。

ぶっちゃけ面倒くさい。
そもそも人と交渉するのは大変だ。
だけど結果的にまとまるから多分私にとって得意なことなのだろう。

そう思って今日もまたプレゼンを作っている。
まだ終わらない。
(じゃあnoteを書くな、とも言えるが息抜きしたいのだ)

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