「『即戦力』な中途社員なんて、幻想です。」: 日替わりコラム107
おはようございます。
よたろーです。
あなたは転校したことありますか?
あの、完全アウェイな状況での自己紹介。
値踏みされるような視線がつきささる。
「ヒソ、ヒソ…」
「クスクス…」(チラッ)
なかなかこたえませんか?
って自分は一回しか転校したことないんですけど。
しかも知ってる遠縁の親戚の子がいたからそこまでアウェイには感じなかったですけど。
でもはじめまして、の環境って緊張しますよね。
学校での初顔合わせ。
部活やらサークルでの新歓。
社会に出てからも、会社に初出社の日はメチャ緊張しませんでした?
それから部署異動して新しい職場に最初に顔出す日とか。
そしてもっと緊張感高いのが、転職しての初出社、じゃないでしょうか。
転職経験者のあなた、新しい会社に初出社したとき、どんな景色が見えましたか?
「ほぉ、即戦力だってねー」
「へー。期待の新人だってよー」
なんて言われたり、はっきり言われないまでもそんな視線を感じたり…
どうでしたでしょうか?
私の場合はこれまた特殊でしてねー、会社やめていきなり個人事業主になっちゃいまして。
まぁ業務委託、という身分ですけどはじめて契約先に顔出したときは緊張しましたよね。
当時はコロナのだいぶ前だったので当然みんな出社してるわけです。
で、フロアの視線がいっせいにこっちに集まる。
まぁそのときはたまたま同じ身分の人間が何人かいたので少し負荷分散はされた気もしますが、でもみんながこっちを見てるのは変わらない。
私の経験はさておき、こんなクソアウェイな状態からはじまるから中途入社は大変です。
それなのに、あーそれなのにそれなのに。
即戦力だから、といって放置する会社のなんと多いことか。
いや、多いかどうかはしらないんですけど。
お仕事として中途入社の方を対象とした研修もよくやるんですけど、やってくれるところはまだいいですよね。
それもないと、ひたすら放置されるだけ。
期待だけがプレッシャーとして募っていく。
ちゃんと研修をやってくれる会社さまでさえ、中途で入られたかたは苦しんでる。
特に人脈がないのと、その会社の「当たり前」が理解できない。
これ、長い間中にいる人には理解できない。
中途で入ったほうはその壁を乗り越えながらなんとか成果を出さないと、と焦るしもがき苦しむ。
そして受け入れた側はなんか当たり前の話しが通じなくてストレスを感じる。
もうWIN-WINと真逆のLOSE-LOSEな関係です。
どっちも不幸なことこのうえない。
せっかく新たなキャリアを切りひらこうと期待に胸おどらせて入社してきたのに、「なんか違う」となって早々にやめられちゃったら目もあてられないですね。
採用も育成もメチャクチャコストかかりますし、最近だと奪いあいでとにかく人が取れないのに。
これを乗り越えるには中途入社の方も、受け入れる職場の側も、両方がそれぞれ果たすべき役割があります。
いくつかあるんですがここではポイントだけ。
中途の方に:
「中途だから」という意識をはやく捨てる。
自分から関わりにいく
受け入れの方に:
「即戦力」なんて人はいない。
放置しない
これが双方できたら、そう悪いことにはならない、はず。
まぁだまされたと思って、試してみてください。
それでもダメならご相談ください。
本日もおつきあいありがとうございました。
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