街派の夜
今年は新しい言葉を色々耳にする。
ソーシャルディスタンス、オーバーシュート、ウィズコロナ、ロックダウン、クラスター……
横文字の言葉が多く出てきたのになんで「夜の街」はナイトタウンにしなかったのだろうか。
この言葉が出た辺りは物珍しかったが、今はそれどころじゃない。
昼の街も朝の街も夕方の街も同じくらいに大変なのだ。
だけどいまだに夜の街が気になる。無駄に色っぽさがあるのだ。
町じゃなく街にしたところにもこだわりを感じる。
多分この言葉を決める会議の席でも町派と街派でかなりやりあったと思う。
夜の町だって悪くはない。地元のスナックっぽさがある。
でも、やっぱ夜の街なのだ。街って字の都会感には勝てなかった。
惜敗した町派のハチマキを巻いた面々の飲み会(もちろんリモート)は街への罵詈雑言でさぞや盛り上がったことだろう。
「夜の街」この時期に生まれた言葉の中ではダントツで伝わってきた言葉だ。
他の横文字がある種、具体を避け曖昧にする目的があるからだと思う。
そこへきてこの「夜の街」はすごい。たった3文字でありありと浮かぶ。
喧騒、糸引く車のライト。クラクション。
順々に点いては消える電飾。
90年代辺りの、ネオン管でできた看板や古いビデオテープを再生させた時のノイズ。
そういうイメージで良いのだろうか?
この曲(3分10秒辺り)がイメージとしてピッタリなのだ。
あとは、この曲も。
『Good bye,Good girl』の歌詞、東電OLを元にしてるのだろうか。
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