変化二重織り組織図①
こんにちは。
今回は変化二重織り組織図①を公開します。
変化二重織り(Deflected double weave)は組織図のバリエーションがありすぎて、名前が付けられないので私の勝手で公開順に数字をふります。
本(前の記事をご参照ください。)の中では 何枚綜絖で・・・ のように分類されていますが、本にない組織も混ぜていくのでそれに則って整理できないので数字にしました。
図形の特徴で名前をつけたくもなりますが組織図や色を少し変えるとすぐに別の図形が浮かび上がってくるので、それで一般的に使える名前を付けるのも難しいです。
では、組織図①で作られたマフラーの画像をご覧ください。
キャプションにあるABCDの意味は後半部分で説明してあります。
以上の2枚のマフラーは全く同じ経糸の通し方でできています。
違いは以下の通りです。
マフラー1は繰り返しの織り方で図形と配色の切り替えが一致しています。図形がクリアに浮かび上がります。(ベースのブラウン以外の色のこと)
マフラー2は図形の切り替え部分にとらわれずランダムな配色で経糸を張り、ABCDの順で組織を織りながらも、好きな長さで図形を切り替えて色の切り替えのタイミングも図形とずらしています。図形はややあいまいになり、色の交錯が楽しめるデザインになります。(ベースのボルドー以外の色のこと)
組織図を作成するのに織物用組織図マクロを使わさせていただきました。
ブログ「がらくた織物工房」Riko様 作成 「織物用組織図マクロ」
・上の図の左のものを1単位として、紹介したマフラーは1単位4本で制作しました。緯糸の織り方も同じように応用して読んでください。
・ご自身のデザインでは1単位偶数本で自由に決めてください。
経糸の通し方は右からA(紫)、B(ライトグレー)、C(青)、D(うす緑)のブロックになっています。同じように緯糸の織り方も下からABCDの順になっています。組織図の右下部分に出てくる図形は経も緯も紫で、その部分は・・・
経糸の通し方A×緯糸の織り方A → A×A の織り面となります。
この要領で見ていただくと冒頭で紹介したマフラーのキャプションの意味がお分かりいただけると思います。
この組織図をもとにいろいろ動かしてオリジナルの組織を作ると、とても面白いので、ぜひ組織図マクロを使ってやってみてください。
最後にABCDすべて使って図形と色の切り替えを自由にして織った画像をご紹介します。
先に紹介したマフラーはウール糸で、このストールは細い綿糸です。
7色使っています。
今回は以上です。
今後も自分で作成した織物を中心に組織図をぼちぼちと公開していく予定です。
ご覧いただきありがとうございました。
★今回公開の図をそのままの形で転載しないでください。
★組織図の画像は印刷すると升目が見えづらくなる程度の画質です。ご容赦いただきますようお願いします。
★織ったものをInstagram #変化二重織り #deflecteddoubleweave で投稿しています。
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