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「誠実なクズ」としてのポリアモリー

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お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を持つ「ポリアモリー」をパワポを使って紐解いています。
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#家族

ポリアモリーをやってみたら、自分のロジックが壮大に崩壊した話。

あなたはポリアモリーという概念を知っているだろうか。 1990代のアメリカで広まった概念で、それを牽引したデポラ・アナポールという学者が書いた「ポリアモリー -恋愛革命-」は、2004年に日本語版が発売されるも即完売。現在は中古でもかなりの高額で取引されている。 そんなポリアモリーとは、 ・複数の人と ・同時に ・性愛関係を築く ・ライフスタイル のこと。 前述の書籍には「出版社からのコメント」として、こんな文章が添えられている。 昨今ビジネスの世界で頻繁に叫ばれ

ポリアモリーと3つの山

よく2人で食事にいく異性がいる、と話すと「なんで付き合わないの?」と言われる。 何年も付き合っている恋人がいる、と話すと「なんで結婚しないの?」と言われる。 逆に聞きたくなる 「なんでそう思うの?」と。 そこで今日は、これらの発言が生まれる背景について考えてみた。 友人・恋人・家族という3つの関係について、ポリアモリーを実践して変わったこと、モノアモリーとの価値観の違いについて連休にモヤモヤしながらまとめてみた。ツッコミどころは満載な気もするが、読んでもらえると嬉し

家族は前向きに崩壊している。

若者を研究することで、未来の潮流を掴む。 僕が所属する若者研究部では「若者から未来をデザインする」と掲げ、定期的に学生たちと未来予測のワークショップを開催している。 学生たちから提出される「次に来る○○の形」という1枚レポート(通称:ツギクル)を起点にディスカッションを行い、最終的に「次に来る○○の形は××だ」と一言で表現するワークショップだ。 今日は「次に来る家族の形」についての話。 ■家族の拡張が止まらないまず、学生たちから提出されたツギクルから印象的だっ

契約結婚と注文住宅の関係性について。

先日、こんな記事がYahooニュースに出ていた。 そして案の定、コメント欄は荒れていた。 性的な独占はせず、財産も別で管理。 お互い自立して同居する2人の「契約結婚」というスタイルを紹介した記事に書き込まれたコメントは約5,000件。 その多くは批判的な内容で、一言にすれば 「そんなの結婚じゃない」 というもの。例えばこんなコメント。 このコメントからは「こんなわがままが、まかり通ってたまるか」という意気込みが感じられる。おそらくコメント主は苦労をして、我慢をして