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歯の生え方と食事①(全3回)【乳幼児期】

生後5~6ヶ月は、初めての歯が姿を見せてくる頃ですね!
歯が生えることは、それまでの舌の動きや食べ方からステップアップした、新しい動きができるようになる“きっかけ”でもあります。

前歯が生えることによる変化

最初に生えてくる乳歯は、下の前歯です。

食べる練習を重ねるうちに、舌は上下にも動くようになり、半固形の食べ物を、舌の前方でとらえて、まとめて“ごっくん”する動きができるようになります。

また、下の前歯が生えることで歯が壁になり、舌が口のなかに収まりやすくもなります。

かわいい歯がはえてきた!


「かじりたい!」欲求を大切に

前歯が生えると、歯を使ってかじりついてみたくなります
この時期に、トロトロの形状ばかりでなく、固形のものにも触れさせてあげましょう。

まだ奥歯がないのですりつぶすことはできません。
そこで、安全に噛んだりしゃぶったりする経験をさせてあげるのがいいでしょう。

おすすめの方法は「野菜おしゃぶり」🥕。
積み木大ほどの持ちやすい大きさに切った野菜を、持っても形が崩れないくらいの硬さを残すように軽く茹でて与えます。食べることは目的としないので、軟らかく煮る必要はありません。本人が好きなようにかぶりついたり、しゃぶったりすることを見守りましょう。

茹でるときにだし汁を使うと、かじる練習とともにうまみも楽しむことができ、味覚教育としての効果も👌! 口に入りきらないくらい大きめのサイズで与えましょう🍎

積み木くらいの大きさで

生のりんごなどで試してみるのも楽しいですが、果物からあげてしまうと野菜を食べにくくなる場合もあるため、特にはじめのうちは野菜からトライするほうがいいかもしれません。

「すすり飲み」を体験してみよう!

かじり取る動きにも、ポイントがあります。
かじりついたあと「歯で引きちぎる」のではなく、「くちびるで押し返すようにしてかじり取る」動きができるようになることが大切です。

これには、野菜おしゃぶりのような体験も役立ちますし、もっと手軽で頻繁に取り入れやすい方法としてスプーンを使った「すすり飲み」があります。

カレースプーンがおすすめ

大きめのスプーンに水をすくって、すすりやすいよう広い面を下唇に当てます。すすり飲みをする時のくちびるの使い方が、かじり取りの際にくちびるを使う動きの基礎作りに役立ちます。

傾けず平行にしてすする動きを待ってみる


離乳食を「ごちそうさま」するタイミングで、すすり飲みの習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?😀
水分補給ができ、食後のお口のなかを洗い流すことができるので、”一石三鳥”でおすすめです!

15秒の練習動画はこちら!

すすり飲みのやり方は、こちらの記事にも載せています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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