記事一覧
灼け隔つ(やけへだつ、灼け隔てる)
カーテンを閉めて真夏の陽射しを遮り、灼熱の暑さが屋内に入るのを拒むこと。
恐ろしき太陽の猛威に、布を厚く重ねて人工の闇の中で縮こまるしか人に生き延びる術はない。
竜籠(りうかご、りゅうかご)
列車。
細く連結して長い躯、カーブで弛む姿、きっとあれは魂の記憶の底にある龍を真似て作られたんだ。
音無風(おとなしかぜ)
夏の夕方から夜にかけて前触れもなく吹いてくる涼しい風。
そこから、さりげなく手助けしてくれる人。
泥雫く(どろしづく、泥し着く)
水滴に混じった泥などの汚れがこびりつくこと。
雫く(しづく、しずく)
飛沫の水滴が点々と跡を残すこと。