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戯曲『砂漠の彼方(あなた)』

多分、処女戯曲。

この記事のタイトルは、このnoteの有料部分に貼り付けたファイルに入っている戯曲のタイトルです。私が10月~11月くらいの期間で書きました。

戯曲なんて書いたことなかったしそもそも書く気もあんまりなかった。

けど、とあることがきっかけで、半強制的に戯曲を書くことになった。

書いたら意外と筆が乗った、というか、書かねばならなくなった直後に私を失望させ怒らせた出来事や人間がいたのでそれをミックスして書いた。

丁度いい時に「かながわ短編戯曲賞」が作品を募集していたので、応募してしまった。応募規定はあったけど、一応クリアしてると認識(誤認)したので。

4)応募規定
・「ともに生きる〜多様性の時代に生きるということ〜」をテーマとした作品であること。
・多様性を尊重する時代だからこそ、「ともに生きる」について深く考えてみる。
・神奈川県の重点施策である「ともに生きる社会かながわ憲章」を直接の素材とするものに限らず、それぞれが感じる・考える、「ともに生きる」をテーマとして解釈できる作品を広く審査対象とします。
30分以内での上演を想定した作品(字数等は特に指定しません。)であること。
・(新作、旧作は問いません。上演歴や受賞歴のある作品でも結構です。)
作者自身が、上演権を有すること。
・応募者1人につき1作品のみ。(2人以上での共作の場合、1グループにつき1作品のみ)
・原作のある作品の脚色はできません。
・他の戯曲、小説、映画などの一部を使用する場合は、使用箇所と作品名を明記するなど、著作権等の処理が必要な場合は応募者の責任で行ってください。

で、応募の際に「概要」を求められたので以下のような文章によって「応募規定」と合致しているようにこじつけた。実際はこのコンペを知った方が遅かったから、テーマありきではもちろんないから。でも後付けにはなるけど、テーマに沿う部分もあるよな、と思ったので噓ではない。

【概要】
内なる自分と共に生きること、を考えました。
どうしようもない承認欲求やその捌け口は時として自分を傷つけます。その裏に、それを傍観し、行き過ぎたら揺り戻して自分を守ろうとするもう1人の自分の存在があることも、うっすらと認識することがあります。
理性と感情が対立し、その結果傾いた天秤のことは受け入れられずに自暴自棄になってしまったり。
それでも最後まで味方でいてくれて、一緒に破滅してくれる。そんな自分への愛と、外敵への合理的かつ諦念的な対処の話。

登場人物(3人)

【登場人物】
・由香里1…22歳女性。アパレル店員をやっているが、現状に不満。SNSでポートレート撮影依頼を受けている。
・由香里2…実態のない、由香里1のイマジナリーフレンドのようなもの。由香里1の本音を吐き出す存在。伊予弁。
・荒木…56歳男性。自称○○(※本来はもちろん記載がありますが、ここでは伏せます)。一流企業を早期退職した後、悠々自適な生活をしている。

本編

以下、かながわ短編戯曲賞に送ったPDFファイルをそのまま貼り付けています。

有料にしているのは多数の人の目にいきなり晒すほどの自信はないからです。

万が一上演したいなんてことがありましたらご相談ください。noteのコメント機能でもいいし、TwitterのDMなんかでも良いです(https://twitter.com/choco_galU)。

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