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6・7月にどはまりしてた音楽たち~KSJの副産物~

前置き

6・7月には新しい音楽との出会いが色々あったので記録のために。

前置きが長くなるので先に結論から書くと、この期間はラップを聴きまくっていた。

その背景は、7月1日に開催されたKOTOBA Slam Japan 2023 新東東京大会に出場することになったから。

そもそもKOTOBA Slam Japan(=KSJ)とは何なのかという説明が必要だと思う。簡単に言うと、自作の詩を読むパフォーマンスを競い合う大会である。

8/1から大会当日の模様が公開されているのでもし興味がある方はご覧ください。

さて、これに出場することになったきっかけは、大学の時の同級生である有馬武蔵くんからの「KSJ新東東京大会の出場枠ラスト1枠だけど、出てみない?」という主旨の連絡だった。

なんでも、彼と彼の相棒である坂本樹くん(※坂本くんもまた大学の同級生である)はこのKSJ新東東京大会を主催者だった。

仏のような有馬くんは私のような人間にも優しい。

過去の、私の出演舞台や作・演出・出演をした一人芝居を観てくれていて、その中での表現を好意的に評価してくれた。そして、そのパフォーマンスがKSJにも通ずる部分があるから是非参加してほしいという言葉に私はまんまと嬉しくなってしまい、「参加したい!」と返事をした。

KSJで競い合う内容は、平たく言うと「ポエトリーリーディング」というジャンルらしいということを、有馬くんが紹介してくれた過去のKSJの動画を見て知った。

そしてこのジャンルはラップとも似通っているな、と思い、まずはMCバトルの動画を漁り始めた。

MCバトルは前にも少しハマった時期があって、その中でも参考になるのはやっぱりフィメールラッパーかなと思い、印象に残っていたCharluちゃんのバトルを集中的に見た。そして、一通りYouTubeに上がっているものは観たので、今まではちょっと敬遠してたけど音源も聴いてみるか~と思い聴き始めると、言葉遊びの面白さとHip Hop特有の技巧に魅せられていった。

6・7月にどはまりしてた音楽たち

やっと本題に入る。
上記のような経緯で、まずはこの曲にハマる。

Charlu - CREAM

リリックも声の使い方もビジュアルも超可愛い。
素人耳からしてもスキルフルだし何で今まで聴いてなかったんだ!となった。
声の使い方でこんなに印象に幅を持たせられるとは!しかもそれが奇術的な意味ではなく!(←結構私の中ではこれが重要)というのが推しポイント。

SKRYU - They Want SKR

Charluちゃんの曲を聴いているうちに、『Charlu / Dainashi feat.SKRYU』という楽曲に出会い、SKRYUという人を知る。
その飄々としたスタイルが面白いなと思い音源を辿ってみると、この曲を見つけた。

声と歌い方に滲み出る変態性……!
「気持ち悪い」が最早褒め言葉になっているコメント欄。この独特の魅力にハマらない方が難しかった。

さらにMVを見ていると、その背景に何となくの既視感。なんでだろうと思って注視すると、それは明らかに愛媛県松山市の風景。
私は愛媛で生まれ育ち、松山にも1年間住んでいたので、馴染みのある場所がロケ地になっていて感動した。

そしてこの後、SKRYUにハマり、他の曲も聴くようになる。

Yurufuwa Gang - MADRAS NIGHT PART 2 feat. 鎮座DOPENESS

以上のように、YouTubeでラップを聴きまくっていたので、おすすめにもラップがたくさん出て来るようになった。
で、なんとなく見たのがこれ。

中毒性のある楽曲も、めちゃくちゃキッチュな映像も、大好きなテイスト。
ゆるふわギャングのカオスな世界観と鎮座さんの独特なノリ、良い意味で「混ぜるな危険」。良すぎてヤバいっていう。
こういうものに出会う度に、私は電子ドラッグ的な音楽に惹かれるなと再認識する。そうじゃないもので大好きなものももちろんいっぱいあるけど。

まとめ

新しいことに挑戦することで、今まで見過ごしてきたものを見直したり新しく何かに出会えたりする。
挑戦させてくれる場があること、それを誰かに期待してもらえること、は貴重なことだ。

KSJに参加する機会をもらったことで、ラップというジャンルに今までよりも興味を持てたし、演劇という自分の主戦場とこのジャンルを掛け合わせて何かできないかと考えるようになった。

この副産物をどう生かすかは自分次第。

演劇方面の方でも、ポエトリー方面の方でも、Hip Hop方面の方でも、その他のジャンルの方でも、何か面白いことを考えたいという方は是非お声掛けください!結構広範囲のジャンルを受容できることが私の強みかもと思ってきた。
いや、思い上がりかも。でもとにかく、色々なジャンルの人と出会って、相互に良く作用しながら素敵なものを生み出したいなとは常に思います。

パフォーマーとしても、プロデューサーとしても、実績も技量も全然ないのは承知の上で、「何かやりたい」に対してのフットワークは軽くありたい。

特別なものは何も持たずに生まれてきたけど、それならば泥臭くやるしかない。そんなの当たり前のことだけど、時々再認識しないとぬるま湯に流れてしまう。

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演劇が好きです。観て、考えて、書いて、読んでもらう。演劇はその場で消えてなくなってしまうけど、私たちが何度も思い出すことで永遠になるなんて、素敵だと思いませんか。 いただいたサポートは、演劇ソムリエとして生きて行くために使わせていただきます。