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[#92] 元山伏と元天狗、天狗の山に行く②

ヒプノセラピスト仲間のなほこさんと、滋賀県にある太郎坊宮(阿賀神社)に行ってきたお話の続きです。

前回のお話はこちら↓


迫力満点!

神社に着くと、宮司さんや山伏さん、来賓の方々によって、既にご神事が執り行われていました。
そして、多くの参拝客で賑わっていました。

会場で一際目を引いたのが、たくさんの山伏さん達と、敷地の真ん中にある木組み(?)です。
(緑のモリッとしたやつです。)

これを燃やしてお焚き上げしていくんですね!

点火は12時頃と事前情報を得ていたので、10時からのご神事は程々に見学して、本殿の方にお参りに行ってから、点火を見ようと計画していました。

ご神事中は、山伏さんが刀のようなものを取り出したり、矢を射ったり。
般若心経やご真言を唱えたり、法螺貝を吹いたり。

普段見ることが出来ないことばかりです。
見どころ満載で、なかなか目が離せません。

それぞれの方角に矢を射る山伏さん

そんなこんなで結局、ずっとご神事を見学していると、急に「点火」というワードが聞こえてきました。

時間を確認したら、予定の12時よりだいぶ早いです。

聞き間違いかな?と思っていると、山伏さん達が点火モードに突入しました。笑

松明の火が、真ん中の木組みに点火され、梵字の書かれた団扇でどんどん煽られて行きます。

点火準備

だんだん木組みに火が広がり、それを山伏さん達がすごい勢いで煽っていきます。
団扇が大きいから、風の量や勢いもすごいです!
あっという間に、辺りは煙だらけになりました。

こちらが風下になると、視界が0になるくらい真っ白になります。
ゲホゲホゴホゴホ、咳込む人も大勢いました。

私も煙が来た瞬間にうっかり口を開けてしまい、煙のイガイガ成分が喉に張り付いて、えらいことになりました。笑
咳は止まらないし、涙は出てくるし、煙の変な味がする。。。

「火事の時に煙を吸い込むと危ない」と言われる理由が分かりました。涙

ものすごい勢いで煙が出る

しばらく様子を眺めていると、全体に火が行き渡ったのか、炎がブワッっと出てくる瞬間がありました。
それはもう生き物のように。

それを見た瞬間、かっこいいー!!!と思いました。
本当に意思を持っているかのような動きでした。

かっこいいなと思っていたら、なほこさんも「めっちゃかっこよかった!」と言っていました。
分かってくれる人と一緒に来てよかった。笑

後から写真を見たら、火が昇る様子が、龍さんのようにも見えました。
生きてるように見えたのは、あながち間違いじゃなかったかもしれません。

炎が龍さんみたいになってた

こんなに濃厚な煙をたくさん浴びたので、邪気とか憑き物とか、悪いものは全部吹っ飛んだんじゃないかと思います。

終盤になると、モリモリだった木々は燃え尽きて、メインの骨組みだけになっていきました。

この骨組みを崩して、火渡りに使うようです。

終盤は木組みだけが残る

火渡り

会場に着いた際に、まず目に入ってきたのが "火渡り" のための木組みでした。
きっと山伏さん達が、火の上を歩くところを見学できるのだろうと、なほこさんと「楽しみ~!」と言い合っていました。

ご神事が滞りなく終了した後、火渡りの準備が始められました。
火の準備と共に、ゴザも敷かれて行きます。

すると周りの参拝客が、みんなゴザの上で列になり始めて、靴下を脱いでいくではありませんか。

???

事態がよく分かっていない私たちは、キョロキョロ挙動不審です。笑

会場のアナウンスや、周りの人たちから聞こえてくる声を聞いて分かったのは、火渡りするのは参列者だったということでした。

まじー?山伏さんがやるんちゃうんー!?!?

全く予想してなかった展開に、私たちはビックリです。笑
けど、せっかくの機会なので、やらない選択肢はありませんでした。

何をどうすれば良いのかよく分からないまま、周りの方たちに倣って、私たちも靴下を脱いで準備します。

「ズボンの裾もまくってー!」という山伏さんの声が聞こえてきたので、いそいそと捲ります。笑

火渡りは、先ほどご神事に使われていた炭火を丸太の下に敷き詰め、その丸太の上を裸足で歩くというものでした。

参列者が列になって自分の番を待ちます。

皆さん列になって挑みます

丸太の両脇には山伏さんが横並びで立っていて、般若心経を唱え続けてくださっていました。

そして、丸太の上を進む参列者の足元に、ピャーッと塩を投げつけていきます。
"投げつける" という表現がピッタリなくらい、結構な勢いで塩が飛んできました。笑

火と塩でめちゃくちゃ祓われてるんだろうな、という気がしました。
ありがたやありがたや。

丸太の上はアツアツかと思いきや、案外大丈夫~!
と思って進んでたら、所々熱いポイントがありました。笑

見守ってくれている山伏さん

年に一度の「お火焚大祭」。なかなか濃厚で貴重な体験ができました。
天狗さん、お導きありがとうございます~。

この後、本殿にお参りに行きました。次回へ続きます。

最後までお読みくださりありがとうございました。


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