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なぜ手のひら返しが起こるのか?

芸人さんの闇営業問題の世論が先日までとは真逆になりました。新しい情報が入ったんだから意見が変わるのは当然という意見もありましたが、情報が揃わないうちにガンガン意見できるのもどうかと思うわけです。

まずは論点です。

何事でも「この論点は何なのか?」をしっかり考えなければいけません。これができていないと本当に必要な情報がなんなのか分からず情報に流されます。情報に流されると新しい情報が出るたびにその情報に反応するだけになり、結果、手のひら返しになります。「論点」これの見極めが重要です。

何が論点か?

では、今回の闇営業問題での論点とはなんだろうか?1.事務所を通さずに営業活動をしていた。しかしそれは事務所と所属芸人の問題で世間には関係ないので論点にはならないでしょう。2.ギャラの有無で嘘をついた。これも事務所と所属芸人それと税務上の話で世間には関係ないので論点ではないですね。3.反社会的勢力とのつながりがあった。これが一番の論点のようですが、「つながり」ってなんでしょう?反社会的勢力の構成員およびそれに準じるものであればもちろんアウトですが、今回はそのようなことはないようです。4.反社会的勢力と見抜けたはず。しかし、怪しいだけでは反社会的勢力認定はできないでしょう?それが可能で簡単に排除できるものならそれを放置いている国を相手取って訴訟しても良いくらいですが確たる証拠もなく反社会的勢力扱いなんかできません。だから反社会的勢力はなくならないんです。これも論点にするのは酷です。つまり実はこの問題に論点は無い(しかし個々の芸人の問題を超えたところで、反社会的勢力排除を目指すという論点があり、現在その方向に世間の論点が移動してきたような気がします)のです。

この事案から提起される問題とは?

考えなければいけないのは反社会的勢力ってどうやって見分けるの?どう対処すればよいの?と、いうことではないでしょうか?言動が粗暴なら反社会的勢力でしょうか?刺青をしていれば反社会的勢力でしょうか?何かの申込書には「私は反社会的勢力ではありません」にチェックを入れるようなこともありますが、反社会的勢力は正直に申請するでしょうか?素行不良は反社会的勢力?境界線はどこ?実際のところ事前に知っていないと見分けるのは非常に困難ではないでしょうか?と、なれば「対処」の問題にスポットを当てるのが問題への答えだと私は思います。

繰り返さないこと

社会にうまく紛れることができるから反社会的勢力でいられるという側面もあるので、事前に知ることはほぼ不可能。で、あればもし後から相手が反社会的勢力であると知ったなら謝罪という形で世間に周知することでしょう。どのような経過で接触してしまったのか?どのような特徴があったのか?など、もし結果的に関わってしまったならば「次」の発生をおさえることに繋がる行動で償うのが建設的ではないでしょうか?

お気持ちありがたくお受けいたします。価値ある投稿でお返しできますよう精進致します。