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”ぶりぶり”ネーミング問題。茶道ビギナーも茶碗に名前をつけてみました。

ごきげんよろしゅうございます。
お稽古用の服紗が汚れたので洗濯したら、折り目が全部消えてショックを受けている茶道ビギナーです…
折り目をたよりにさばきの自主練してるのに、どうしよう。
何回やっても手が迷子。

私の物覚えの悪さは置いて、もっと役に立つお話をします。お茶の成分は脳によく、午後3時に抹茶を飲むと眠気覚ましに効くとわかったので、毎日1回お茶を立てるようになりました。
飲むとスッキリ。
本当かしらと思って試してごろうじろ。
こまごまとした手仕事もよい気分転換になりますし、見よう見まねでお点前をやってみると、茶道の決まりごとはむやみに堅苦しくしたものではなくて、人の体の動きが美しく自然体に見えるように相当練りこんで設計しているなあ、と感じます。

手順を固めてルーティンを用意しておくのって大事なことで、仕事でも家事でも、
「まず取り掛かる」
手を動かして始めてしまうことで、気持ちも乗ってくるものですよね。
「型」
の効果って、大きいと思う!

私の場合は起床したらまずパソコンを立ち上げ、お湯をわかしている間にスマホでメールをチェックして一日のタスクの順位付けをしてます。
指でスワイプ&クリックを繰り返すと、脳が自動的に仕事モードに入る感じですね。
怠けの私にはぴったりな、お手軽なルーティンです笑

お話をお茶に戻しますが、茶道では使う道具に雅やかな名前がついています。
たいていは古典に由来するもので、高名な茶人が命名したものほどお値段が大変なことになっているので、

茶杓に50万円?
うそでしょ、

竹でしょ?


とは思っていません。
竹がたいした大出世をしちゃって、ネーミングひとつで人が目の色変えるのだから恐ろしい!と興味深く思っています。

ネーミングと言えば面白いのが、織田信長の弟で茶人として名前を残した人物に、
「織田有楽斎」
という人がいるのです。
その人が残した茶杓の名前が

玉ぶりぶり


これしか思いつかない

漢字で書くと
「玉振々」
で、正しくは
「振々毬杖(ぶりぶりぎちょう)」
ですね!

クラブを振り回してボールを打って、敵の陣地に入れる陸上ホッケーみたいな競技で、ポロとかクリケットと同類の遊び。

確かにクラブは茶杓に似てるけれど、玉ぶりぶりなんて気の抜けた名前で、竹が名物に化けると思うのっ?
と思ったら、玉ぶりぶりは根津美術館に収蔵されているので、織田有楽斎は強かったです…。

ネーミングの魔法はともかく、名前をつけると愛着が湧くものですから、自分でお茶を立てる練習に使っている茶碗は
「あてき」
と名前をつけました笑
ほんとうは、猫の名前にするつもりだったのですが、生き物には少し高尚すぎます。

うちのあてきは出世するでしょうか。
せめて猫に並ぶくらいには、茶碗も化けてほしいものです。


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