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波打ち際で思い出ふたつ


波打ち際に小さな裸足の足あと
見ているだけでなんだか嬉しくなる

子供の頃は
海のすぐ近くに住んでいて
近所の子たちと足あとの深さを競って
ダッシュしてジャンプを
何度も繰り返して遊んだ

近くでカップルが
海に石を投げている

そういえば長男が園児だった頃
水切りで何度も石を跳ねさせる僕に

「お父さんすごいね!」

あれは君の忖度のない
心の底からの賛辞で

それは
最初で最後だったような気がする


※拾ったシーグラスは7個。


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