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適正に「場を選ぶ」考え方

選考過程でも、しみじみ痛感するのは、“当たり前”だと思ってることが、みんなそれぞれ「当たり前じゃない」ことばっかりだなってこと。
それの前提で、柔軟に対応変化し、郷に従う解決が良いか、悪いか、に過ぎない、のが「場の選び方」。
ひとつの考え方メモ。

答えは、これまでのわたしが教えてくれる。

1)凸凹がハマる“適所”を選ぶこと

世の中おそらく、このピースマッチングで「人と人の集まり」は成り立ってる。
経験、スキル、特性、性格、感性、時には性別や年齢なんていう本人にはどうしようもないことが理由になることだってある。
綺麗事でなく、そういうもの。

マッチングを図る上で、きちんと切り分けたいのは

①そのまんまの凸凹を認識して偽らない
②“伝え方”はよく考えて、試行錯誤する

だと思う。
都合良く盛るのと、悪質な虚飾粉飾と、焦点の絞りを変える事は全部違う。
①をうまく伝えて、凸凹フィットを明確にすること、それが求職コミュニケーション。と、わたしは定義した。

悪質な虚飾粉飾は、実績とか経験を相手に偽るだけじゃなく、自分にもしちゃダメだと思う。
そう、さらにこの切り分けは「対相手」「対自分」と二方向が必要。
できることなら「絶対やりたくないこと」なのに「やります!!大丈夫です!」とかね。
凹をそのまんまにしない、ということと、自分の本音を無視した“いい顔”の嘘をつくことは違う。

あと、いろんな会社覗き見してまわり、言葉の定義ややり方が、そりゃそうだよねって思いながらも、すごい違うなって感じた。
たとえば「提案営業の資料」のあり方とか。
「マニュアル」の密度とか。
「管理職に必要なこと」の項目内容とか。

提案営業してきてたけども、経験した社では「資料」はシンプルな基礎情報のみだった。
わたしは、だいたい2〜3回「会話」営業したら、数百万からン千万のプランが“売れるもの”だった。
だから、商材の違いもあるだろうし、自社や取引先の方針もあるかもしれない。
個別に用意する資料も、ある会社はデータブックみたいなものを指していたし、別の会社は「読み物」みたいになっていたし、キャッチコピーとイメージ画像集みたいなものを「提案書」としてた。
価格が記載されていて“当たり前”もあり、見積書は別用意で記載無しが“当たり前”もあった。

どう表現したら、ズレなくコミュニケーションしきれるか?これは、創意工夫、試行錯誤、フィードバック集めて調整していくのが大事。

まあ、入ったら「やる」のみになるので、「やる」ために汗かけるかどうか?の拠り所が大事になるのではないか???

2)凸凹の譲れないランキングを持つこと

「やりたくない」ばかりはワガママで、ダメなことだと大人だとより思ってしまう。
これは、その通りワガママと言われるし、実際、ワガママなことが多い。
だから、濃淡分けをする。

わたしの凹ワガママ
①通勤で電車に乗りたくないから近所がいい
②営業領域をもうやりたくない
③無礼な人と口利きたくない
④自己感覚や考えを無視できない
⑤対応が硬直化したルーチンはやりたくない

これが浮かんだ順番。
分解して順位付けしなおしてみた。

④自己感覚や考えを無視できない
&
③無礼な人と口利きたくない

→建設的コミュニケーションの相互理解を諦めたく無いってことが共通してた。
結果、感覚や考えと違うことをすることになっても、それが仕事のプラスだったら、やれる。

⑤対応が硬直化したルーチンはやりたくない
→上につながる、「デメリット大きいのに変えられない」理由が社内の歪んだ人間関係都合とか、コミュニケーション不全のしわ寄せの“変えないストレス”がイヤ。
改めて棚卸し見直せば、ルーチンをベースに自由に柔軟に動く方法があっているし、得意だから、ルーチン=つまらないとかじゃなかった。

②営業領域をもうやりたくない
→単月ノルマ的な数字追いかけと、達成のために顧客へ社都合の催促をするのがイヤなだけだった。
数字伴わないとならないってことと、スコアゲーム偏重になることは同じじゃないと感じてた。
これまでも年間目標は上積み達成してきてたし、課題解決に提案することはむしろ好き疑惑。
ただその提案が、自社サービスじゃないならそう言っちゃうし、なんなら他社リコメンドもしちゃう。
いわんや、いいと思えないサービスは売らない。
プロフェッショナル営業になれない。
セレクトショップ的な売り方のがいいらしい。

①通勤で電車に乗りたくないから近所がいい
→電車自体がイヤなんじゃなくて、満員ラッシュがイヤだった。とにかくイヤ。無理。
ので、時差通勤やフレックス、在宅勤務制度があるなら、あるいは徒歩や自転車といったほかの通勤方法があるなら、オフィス場所そのものや距離の問題でもなかった。
その上で正確に言うと
・満員ラッシュ電車に乗りたくない
・ドアに押し込まれるような有様でないなら、乗り換え1回で30分圏または乗り換え無しなら60分圏もアリ
・できれば、徒歩60分圏内で災害時なども“帰宅”が「帰宅困難者になるリスクが低い」方がより良い
(路線では乗り換えなきゃでも、直線徒歩距離だと近くなるなんてこともあるのが東京都内)

こまかーいこと言えば、定時で直行直帰禁止、かならず社には出社&帰社mustとかもイヤ。
でもこれも、必要なら直行のがラクでも、早朝出社してからとか、深夜にでも一度帰社して、とか嫌とも思わずやってきていた。
なので、やることになった仕事で、たとえばセキュリティ上のなにか業務都合があるとしたら? わたしは当然だなとやるだろう。
不合理なのがイヤなんだなー。
「社員たるもの」精神論みたいな理由とか。
上が働き監視したいとかのマイナス発想のルールとか。
これがたぶん、価値観に肉薄していく作業のひとつになる。

3)1と2で掛け算してみる

①そのまんまの凸凹を認識して偽らない
の中で、絶対偽っちゃダメなのはわたしの場合はやはりヒト領域だった。
ヒト認識のスタンスが、性善説で、真摯さが上位で、想いを持って働いてるというか営利や数字に情が絡んでるというか。

そうすると、人数規模が大きく無くて、互いに顔が見えていて、歯車でありながらも人間味で成り立ってるところが捨てきれないところ。
なにより、トップがそういう、ビジネスマンだけど弱さもちゃんとあって、自覚してるヒトだと安心する。安心して、共感して、貢献したい!と願えるみたいだ。

スキルなんかは、中途採用だと「今すでに持ってるか?」を重視されるのはやむを得ない。
だから「できること」から広げていくのも当たり前になる。
なので、会社員でいたい、が営業でしか叶えられないなら、そこから積み直すことも必要になる凹の改善、妥協になり得る濃度なのかなって、思った。
そうすると、合わせて確認して譲っちゃダメなのは、社内キャリアパスの可能性。
可能性はある、としつつも、実際の異動が全然無いとか、中途採用の人は専業扱いになってる、とかなら難しいかも知れないな、みたいな「場」を探していく。

無論、営業でもわたしみたいなのは、いいと思えないものは売れないし、インセンティブ制とかもモチベーションに無関係で、毎月毎月ガンガン数字追いかけていこう!ノリもしんどくなる。
……繰り返すが、数字を指標に利益をちゃんと出すこと自体は当たり前だと思うし、やれるのだけど……扱う商品特性にもよると思うけど、短期間で区切るのがどうも……苦手なんだと思う。だから年間目標でお願いします、なんも考え無しにたまたま売りしてるわけじゃないんです、というワガママ。
これはかなりストレス大きすぎるから、譲らない方がわたしにとっては正解なのだ。

それでも、正解はわからない

結論、長々と書いておいてすみません。
「行ってみてわかる」んだよね。
そこが適所だったかなんて。あはは。

お互いに「適所じゃない」可能性を下げていくこと、が転活選考なんだと思う。
どこまで下げられるか?が、大事。
「適所」の可能性を高めるより、「適所じゃない」可能性を下げて、下げて、納得したところで、今度は入社してから「中での適所」を作っていく、あるいは探して近づいていく、をする。

そんなふうに考えている。
そのためには、自分の「経験した上で、こういうところは明確に適所になりにくい」の解像度上げて、面接でぶつけて確認していくしかない。
それで不採用ならば、不幸でも、無価値でダメなのでもなく、そういうこと、なだけ。
(伝え方が下手くそで不採用なのは、改善すべきダメポイントかもだけど……。)

逆に、こうやってやり切って「採用したい」と言ってもらえたならば、入ってから能力凹不足を埋める苦労は適所作りになる気がする。

どうだろう。甘い考えなんだろうか。
甘くても、今のわたしにとっては、このやり方で経験確認していく……満身創痍体験型資質なのだ。

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