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"日本の美しい文字を伝えていきたい"と活動されている書道家『楢原亜紀子さん』

正しい書き方で自信がつく『美文字塾』としてワークショップを開催されている書道家楢原亜紀子さんにお話をお伺いしました。

【プロフィール】                                           
 楢原亜紀子(ならはら あきこ)さん                  
出身地:福岡県春日市 現在は福岡市在住      
活動地域:福岡県全域                                   
 経歴:西南学院大学卒業                              
 色に興味を持ち色彩検定 パーソナルカラーリストの資格を取得
 書道 8段
『正しい書き方で自信がつく「美文字塾」パーソナルカラーリスト』として書道家としても活動されている                              
  座右の銘:継続は力なり

書道を通して日本の文化を伝えていきたい!

いずれは海外に!まずはアジア圏から!


Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
楢原さん(以下楢原、敬称略):
小さい頃に両親の勧めで書道を始めたんです。はじめは両親に言われるがままに通っていたんですがいつのまにか楽しくなっちゃって、気付けば20歳まで続けていました。
昔は小学校の義務教育の一環として書道(習字)が授業として入ってましたよね、それが今、なくなっている小学校も増えてきていると聞きます。そんなことを聞いてすごくさみしくなりました。そうやって正しい文字の書き方や形とか日本の文化がちょっとずつ欠けてきているんじゃないかって。だからこそより多くの人に書道(習字)の良さを伝えていきたいなって思って活動をしています。
少しずつですが賛同してくださる方も増えて、ありがたいことに活動の場所が広がっています!
記者:楢原さんにとって書道が日本の文化を伝えるツールなんですね。

Q:ビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
楢原
:2018年の春にお花見を兼ねて京都にいったんです。その時に写経の体験をしたのですが、京都の趣ある場所での写経体験はとても心落ち着くステキな時間になりました。京都での筆で字を書くという体験が私の"書道をしたい"という思いを膨らませていました。その後、 9月に日本習字の研修がありまして、私が小さい頃に書道を習っていた先生と再会しました。
その時に先生が私が書道を続けていることをすごく喜んで下さったんですね!
そこで“ずっと習字とかかわっていきたい”と強く思いました。
今、続けている『美文字塾』にもだんだん人が増えてきています。ご縁があって場所を提供してくださる方ともつながりました。そうやってつながった人たちを大切にしながら正しい文字の書き方、筆で文字を書く楽しさを伝えていきたいと思っています!
まずは出来ることをといった感じ、トライアンドエラーですがやっと形が出来てきました。
記者:楢原さんが一つひとつのご縁を大切にと活動されているからつながっていくご縁があるんですね。
楢原:そうですね、そうやって応援して下さる方達がいるからこそ活動できていると思っています。
実は、私が勤めていた会社をいきなり辞めて始めたことだったので家族仲が険悪になったこともありました。それがこうして活動を続けてきて、今ではこの活動を応援してくれる良き理解者です。

Q:その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をされていますか?
楢原
:そうですね、先ほどお話したご縁があって、素敵なお庭のあるお宅をお持ちの方とつながることが出来まして、今、定期的に活動をさせていただいているんですけど
そのお庭がとても素敵なんです!
いわゆる日本的なお庭でいろんな木々があって、灯篭や石のテーブル、椅子があって…
まさに!日本の四季を感じられるお庭なんです。
そんなお庭を見ながら写経をしているんですが、心が静まって集中出来るんです。
私が文字を書くにあたって大切にしたいことの中に空間づくりが必要だと感じていて、空間を整えることで文字を書くことに集中できて、自然と丁寧な文字がかけると思うんです。
記者:なるほど!周りがざわざわしている場所だと集中して文字が書けないですよね。
楢原:そうなんです!空間と建物の融合がとても大事だと思っています。

Q:そもそも、楢原さんがその夢やビジョンを持って、お仕事を始めたいと思ったきっかけは何ですか?

楢原:もともと、人と比べられるのが嫌でオンリーワンの何かを探していたんです。
大学生の時にたまたま美容室でみかけたパーソナルカラーに興味をもって診断を受けたのが始まりだったと思います。
それから色彩検定をうけて、パーソナルカラーの勉強を始めました。
はじめは色を取り扱う仕事がしたいという思いがあったんです。
でもその術が見つからなくて…
そんな時にメイクで自分が変わることの楽しさに気付いて薬や化粧品も取り扱う仕事に就きました。でも、心の中には色とのかかわりを仕事にしたいという思いがあって、仕事をしながらパーソナルカラーの勉強をして資格を取ったんです。
資格を取って、イベントでパーソナルカラー診断をする機会があって、そこから色んな人とのつながりが始まったんたんです。そのころに心書のセミナーで出雲に行く機会がありました。
そこで “書道をやりたい!!!”って思いが生まれたんです。
それからご縁がつながってギャラリーに出展したんです。そこからまた、もっと大きな作品を書きたい!もっとたくさんの人に自分の文字を見てほしい!と思うようになって『美文字塾』を始めることにしたんです。
今、好きな書道を墨の黒という色を変えて表現したいと思っているんです!

白と黒の文字から色彩豊かな文字が書きたい!

夢は海外での活動なんです!


記者:本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。これからの活動も楽しみにしています!

穏やかな笑顔で話す楢原さんの目には世界中のこども達から大人達までが書道を楽しむ姿が映っていて書道の新たな形が生まれていくんだなぁと感じました。そして、これからの書道の可能性にワクワクしました!
楢原さんの書く、色とりどりの美しい文字が早く見たいと思いました。

楢原さんのFacebookページ

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【編集後期】
インタビューを担当した山口です。
楢原さんが大事にされている和のココロがとてもステキで楢原さんが書く文字にも表れているんだなぁと感じました。また、人と人の繋がりを大切にされている姿勢が縁を繋いでいることにつながっているように感じました。
今回、インタビューをお伺いした空間がとてもかわいい空間で、そこにあったぬいぐるみを手に取って"私、好きなんです!"と笑う楢原さんの笑顔で場の空気もほぐれて楽しい時間になりました。


撮影:佐久間 栄


**この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人々”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36