移動中は絶対に仕事をしない（できない）

移動中に仕事はしない。できない。瞬時に酔ってしまうから。仕事以外でも本も読まない。読めない。なので、新幹線や飛行機などの長時間の移動はただ外を眺めるだけのおじさんになることが多い。電話での会話や動画を確認することは問題ないのだが、文字情報となると一行読めるかどうかのレベルと言っても過言ではない。

たまに新幹線の車内でがっつりメールやSlackを返している人を見ると羨ましい気持ちになる。でもすぐに悔しくなって、自分の中から妬みと嫉みの感情が沸き起こり、「移動中くらいゆっくりしたらどうなんだよ」と嫌なことを心で思ったりする。

以前、仕事で一緒に移動していた後輩が車内で仕事をしつつ、何もせずに外を見ている私に向かって「さすが、余裕っすね」と言ってきたことがあるが、余裕などあるわけがない。むしろ酔わないように必死。本当なら車内でひとつでもタスクを減らしたい。だけどいま気持ち悪くなると着いた先で何もできないポンコツになるので何もしていないだけなのだ。

完全なる負け惜しみだが、移動中に仕事をするスケジュールで動いているのってどうなんだろうか。移動時間は移動時間なので、誰もが同じように仕事できるとは思わないでほしい。あと関係ないけど普通の電車で仕事している人、どんだけ忙しいんや。もっと関係ないけど普通の電車内で食事する人なんなん。この前カレーパン食べ終わった人が続けてクロワッサン食べ始めたときはむしろ同情した。

話がズレたけど、私も本当は移動中に仕事ができるならやりたい。本だった読みたい。だってめちゃくちゃ暇だから。あまりにもすぐに酔うので耳鼻科の先生に相談したことがある。即答で「体質なのでどうしようもないですね」と言われた。むしろ私が話し終える前に食い気味で言ってきたので本当に無理なんだろう。

誰か同じような悩みを持っている人がいて、こんな方法で解消できたなんて上手い話があったら教えてほしい。個人的には「でんぐり返し」（前転、後転）がいいんじゃないか？とうっすら思っているが、まだ試してはいない。

平日に出張でホテルに泊まるのが好きだった

以前に営業の仕事をしていたとき、出張でいろんな都道府県に行った。仕事なのでもちろん平日。さすがに旅行とは違って仕事があるので15時にチェックインすることはできないけれど、なるべく早めに得意先訪問を終えてホテルに向かうようにしていた。

私がよく利用していたのは「ルートインホテルズ」。ほとんどの施設に大浴場と食事処がセットになっていたこともあって、仕事が終わったら大きいお風呂と美味しいごはんが待っていることが本当に嬉しかった。

ホテルの駐車場に車をとめる。仕事バッグとコロコロ（スーツケース）を持ってロビーへ向かう。自動ドアが開くとルートインの香りがする。あの香りの芳香剤が出たら箱で買いたい。

旅行じゃない、でも旅行みたいな気持ちになるなんか変な感じ。自分の家じゃないのに明日までは「自分だけの絶対的空間」というあの妙な嬉しさ。いまでもルートインホテルズの看板を見るたびに楽しかった思い出がよみがえる。

もしも仕事が辛かったなら、看板を見るたびに嫌な気持ちになったんだろうか。それともホテルだけは大切に思えただろうか。

今度、旅行でも出張でもない、ただ好きだからルートインに泊まるってやつをやってみようと思う。

編集後記

ハンドソープが自動で出てくるやつを買いました。不要かと思っていたけどこれは便利です。洗面台が汚れなくなるし、容器の下がぬるぬるになりません。あとなんか未来な感じがするので良きです。

共同メルマガ「Edge Rank」次回は田下さんの予定です。お楽しみに。