私は今年多くの樹に触れてきた。樹の生命を思う。いまリルケ「世界内面空間」をよく読み返す。鳥と樹は互いに深く結びついた存在だ。両者はある点で、分かちがたい。樹と鳥と、そして人と。人はこれらを感じ、観察するが、破壊もしている。
鳥は、樹の存在性を私(達)より遥かに分かっているはずだ。