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【働く×人生デザイン】学生支援の場で感じる語彙力

先日、神戸にお住いのキャリアコンサルタント仲間の方に会いに行ってまいりました。

SNSでは繋がっていて、日々の投稿で人となりは知ってるのですが、リアルにお会いしたのは私が主催した勉強会に参加していただいた1回だけ。
で「機会があったらゆっくりお話してみたいですね」とやり取りしていたら、サクッとお互いの都合をつけて神戸でランチすることになりました。

こーゆーのって「いつか機会があったらお目にかかりたいですね」と社交辞令っぽくなりがちなんですが、具体的に日時場所の話をして決めちゃったのは、お互いリアルに話したい!と思ってたんでしょうね。
お目にかかる必然性を無意識で感じていたら形になるんやな。

彼女は講師業をメインとしていて、大学でのキャリア系講座や企業研修をやってはります。
組織の内側からアプローチして「自分がどう生きてどう働きたいのか」を行動に移せる支援に取り組みたいのだそう。大事ですよね、これからの時代。

んで、お互いにここ数年で学生支援に取り組んできたことなどを語り合って共有してました。

このところ顕著に感じているのは「語彙力」です。
就活シーズン始まってから慌てて自己分析に取り組み、履歴書やESなどの応募書類作成に取り組むんですが、文章がなんか変な学生が一定数いてるんですね。

そこから、彼女がキャリアデザインの講義している時も、大学によって「用語の解説」にかなり時間を割いてしまうことがある、と話してくれました。
私たちが用語を知ってる前提で使って話すんですが、受けてる学生さん達の表情は「?」。そこで何がわからないか聞いて、その言葉の解説をしているらしい。

なぜこーゆー事が起こるのか?を色々ディスカッションしていたのですが、「インプット不足」が原因なのではないかと言ってました。

私たち世代が若い頃はデジタルツールが無かったので、情報を文字で得る・・・本や新聞・雑誌から収集してきました。
今は手元のスマートフォンから調べたいことを検索することがメインになり、情報をピンポイントで捉える傾向があるからなのではないかとの考察。
たとえば新聞だと、ある特定の記事を読むけれど、新聞全体の見出しや広告など「その他情報」も無意識にインプットされているのではないか、と思うんですね。
そーゆー機会が減っていってるんじゃないかと言う話をしていました。

あと紙ベースと液晶画面のバックライトでも記憶に残る仕組みも違うのではないかという話もしていました。

出口治明さん(APU学長、ライフネット生命創業者)が「“多様なインプット”で直感と論理を磨く」というコラムを執筆されていますが、まさに私たちが感じていることやなと思います。

若い時から本を読むこと。インプットもですが、感性を磨く上でも効果があると思います。
文字からイメージを膨らませることで記憶に残す。
それは時間が経つと忘れてしまうのですが、なんらかのきっかけで取り出されるものなのです。
語彙力って、今を生きる人たちがイノベーションを生み出すために必要なんじゃないかと思うのです。

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