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【働く×人生デザイン】働きながら「働く」を考える

2020年もあと3ヶ月ほどとなりました。過ぎてしまえば早いですね。
オリンピックが開催され、もっと盛り上がっていただろう夏は静かに過ぎていき、9月のシルバーウィークでは、これまでの自粛を取り戻すような人手で賑わっていました。
私もパラレルワークで毎日過ごしています。

今携わっている公的機関の相談窓口では、毎月スタッフ勉強会を開催しています。
メンバーの対応した相談者を取り上げた事例検討会や、メンバーからやってほしい内容をヒアリングし、テーマとして取り上げて運営しています。

そんな中、先日行った事例検討会にて「学生さんや若い方で働くイメージが持てない人に対してどのように支援していけばいいか」という話題になりました。
というのも、相談窓口のサービスに「キャリア・インサイト」というキャリアガイダンスシステムが導入されていて、あちこちから利用しに来られるのですが、次の相談や応募に繋がりにくいなと感じていたのをメンバーに共有したことからです。

キャリアコンサルタントはキャリア・インサイトを「自己探索ツール」という捉え方をしている人が多いのですが、他団体のキャリコンホルダーではない方から案内されてきた相談者さんの中には「適職診断」と紹介され「自分に合った職業名が出てくる」という認識で来所されるか人も多いのです。
その認識で実際利用されると、キャリア・インサイトに対する「期待感」が下がってしまい、次のステップに進めないようにも感じるのです。

大学ではいろいろなガイダンスやセミナーにて職業理解、業界研究などに取り組んでいますが、キャリアセンターで相談対応している中でも違和感があります。
インターネット上に掲載されている例文をつなぎ合わせたような志望動機、質疑応答してみると言葉に詰まる自己PRなど・・・場当たり的な印象はきっと採用担当者にも感じられると思われます。

ましてや一般求職者として職業経験のないまま就職活動している人だと、手探りで活動することになるのではないでしょうか。

「自分に合った仕事」を考える前に「自分はどういう人間なのかを知る」こと。
働くイメージがつかみにくいのであれば、実際に働いている人に自分の仕事について聞いてみる、実際に働きながら仕事について考えてみる。
「働く」ことは「生きる」ことにもつながります。
まずは決めてやってみること。たとえば「働きながら"働く"を考える」こともありなのではないでしょうか。

私たちキャリアコンサルタントは、そんなターニングポイントを迎えた人の人生と仕事を応援していく存在でありたいです。

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