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留学先、ニュージーランドのプライドマンスを過ごしてみた


こんにちは、ニュージーランド留学中のLuuです🐑

3月は留学先の街のプライドマンスだったので、1ヶ月過ごしてみての感想を皆さんに共有できればと思います🏳️‍🌈


2月はニュージーランドの都市のひとつ、オークランドがプライドマンスでした。

1ヶ月を通してさまざまなイベントがおこなわれていたようで、パレードも盛大に開催されていました。学期が始まる関係で行けなかったのが残念です…😩

そんなオークランドプライドの様子をSNSで見ていたので、私の街はどんな感じなんだろう…!とワクワクしていました。


留学先の街の人口は約13万人(2018年時点)で千葉県成田市と同じくらいだそう!

はて…??想像しづらいですよね…笑

それくらいの規模感なので大都市ほどドーン!と開催されるわけではなく、パレードもなかったのですが、たくさんのイベントがおこなわれました。

なんとその数、24!!

街のプライド団体は12人で運営しているそうなのですが、どうやってその人数でこの数のイベントをつくりあげているんだ…と驚きました。


私が参加できたのは24のイベントのうち4つと微々たるものなのですが、その4つを紹介したいと思います🐑


1.Pride Patches and Pins Workshop

このイベントはパッチと缶バッチをつくるイベントで、街の美術館内の一角でおこなわれていました。

イベントエリアに入ると、スタッフの方が笑顔でお出迎え。

自分の好きな1枚の布を選び、それぞれが好きなように文字やイラストを描く形でした。

こんなの図画工作以来では?!と懐かしい気持ちになりつつ、私も作ってみました💖

みんなフラッグを描いてみたり、代名詞を書いてみたり、好きなイラストを描いてみたり…と思い思いの作品をつくっていました。

こういうワークショップって、無理に周りの人と話さなくていいのが嬉しいですよね。作品に没頭したかったらしていいし、周りの人と話したかったら話してもいいし…。

ワークショップの様子

そして、初めて缶バッチを作ってみました!

缶バッチを作る専用の機械があって、型をはめてガチャンとプレスするのですが、この至って簡単な作業を私は5回やっても成功させられず「きみ呪われてるよ!笑」なんて言われながらやっと完成させました笑

こういう時間も楽しかったです。


2.Hub Opening Party

2週間ほどアーティストがさまざまなパフォーマンスをするイベントがあるのですが、それを開催する団体とタッグを組んだオープニングパーティーでした。

このパフォーマンスがおこなわれるイベントは、ニュージーランドのアーティストを支援する目的でおこなわれるそうです。催し物はコメディからダンス、音楽、劇と多岐に渡ります。この期間のイベントの中にプライドマンスのイベントの1つのPride Art Dayがありました。おしゃべりをしながら作品を作るというイベントだそう。また、パフォーマーの中にはLGBTQ+当事者の方もいて、当事者としてアイデンティティを模索する自身の人生を基にしたコメディショーをおこなっていました。

会場の建物の壁には、プライドマンスのアートイベントで来場者の方々が作った作品が貼られていました。

アーティストイベントの会場の壁

オープニングパーティーでは、イベントに登壇する方々がパフォーマンスを披露してくれました。一角では街のLGBTQ+フレンドリーなバーがお酒を提供していました。

実は、このバーでもパーティーイベントが開催されてですね…。私は予約を逃してしまったんです。悔しい…!


3.After Dark Pride Party

このイベントは街の博物館で開催されました。

館内全体でどんちゃん騒ぎなのかな?と思ったら、そうでもなく。

会場は、主に6つのスペースに分けられていました。


1つ目は、パーティーらしい音楽の流れるスピードデートの場。

映画やネットでしか見聞きしたことのなかったスピードデート。初めて挑戦してみました。誰かと繋がって連絡交換!というものではなくて、みんなとおしゃべりすることを目的としたスピードデートでした。ローテーションしながら1分間という短い時間の中で話すのですが、永遠に話し続けなくていいのでコミュ障の私でも意外と楽しめました笑

スピードデートをしない間は、お酒を飲みながらおしゃべりする場になっていました。

スピードデートのボード

2つ目は、科学実験を体験できる場。

博物館ならではのスペースですよね。手のひらに液体を乗せてボッと燃える体験ができるようでした。私はチキってできなかったです笑

3つ目は、サイレントディスコ。

初めてサイレントディスコに参加してみました。みんなヘッドホンをつけて同じ曲を聴きながら踊ったり、施設の体験コーナーを楽しんだりしているのですが、ヘッドホンを外してみると静寂…というなんとも奇妙な場でした笑

音楽を聴きたくない時はヘッドホンを外せば解決するのがサイレントディスコの利点ですね💡


サイレントディスコの様子

4つ目は、ビンゴスペース。

一定時間ごとに、ふらーっと人が集まってビンゴをして…と、ゆるーくおこなわれていました。

5つ目は、カラオケスペース。

ビンゴスペースを通り抜けると、カラオケスペースがありました。プラネタリウムでおこなわれ、普段は星空が投影される場にカラオケの歌詞が映し出されていました。それぞれが好きな曲を歌って、音痴でもなんでも盛り上がるのが素敵でした笑

6つ目は、1階の静か〜なスペース。

上記の5つは全て2階でおこなわれているのですが、ちょっと疲れたなって時に下に降りて休憩できるのが良いなと思いました。


スペースが分かれていることで、気分ややりたいことによって好きなようにコーディネートできるのが印象的でした。


4.Pride Night : Pizza Party at the Library

街のプライド団体は、毎月最終金曜日16:00-19:00にプライドナイトを開催しています。

毎月場所と内容が違って、2月は美術館前の芝生の広場に小さなテントとステージを設置しておこなわれました。


2月のプライドナイトの様子

初めてのプライドナイトだったので、会場に到着した当初はなんだ…これくらいの規模感なんだ…と、ちょっと落胆したのですが、

ステージから音楽が流れる広場で、テントでもらえるポップコーンを片手にみんなで芝生に座りながらおしゃべりする姿を見て、あーこういう場が居場所になるんだ…と気付かされました。なんだかすごく素敵な空間だったんですよね…。写真から伝わると嬉しいです。

16:00からというのもあって子どもを連れてきている方も多く、中にはお子さんを連れている同性カップルの方々(?)もいました。


そして、今月はお題を見ての通りピザパーティー🍕街の図書館の屋上で開催されました。

図書館に到着すると、プライドマンスを意識してなのか、エントランスにはこのコーナーが。思わず写真を撮っちゃいました。街の施設でこんなコーナーがあると、嬉しいですよね〜。


図書館のエントランス

屋上に到着すると、綺麗な景色とやまもりのピザ!そして私の大好きなケーキ!!スタッフの方曰く”めっちゃqueerなケーキ”だそう笑

グルテンフリーやベジタリアン向けのピザも用意されていました。

おなかいっぱいになると、図書館のスタッフの方が用意してくれたQueer文学の本を読んだり、編み物をしたり、おしゃべりをしたり、私はこの記事を書いたり…笑 みんな思い思いの時間を過ごしました。こういうそれぞれが違うことをしているけど同じ場にいても心地よいって空間、幸せな気持ちになれるんですよね〜。

団体のリーダーの方が来場者の元を回ってお話をしている姿を見て、こういう方がいるからこそこんなに素敵な空間になるんだろうなと思いました。

来月のプライドナイトも楽しみです!

プライドナイトの様子1
プライドナイトの様子2

このプライドマンスのイベントの他に、プライド団体がおこなっていることの一つに、無料でのLGBTQIA+向けのポップアップクリニックがあります。

このクリニックは私の留学先の大学の薬学部とコラボしているそうで、LGBTQIA+の方々が服用または検討している薬についてアドバイスを受けることができるそうです。

正直どれくらいの人が行くのかなと思っていたのですが、予約枠が全て埋まるほどの需要があるそうです…!

大学が公式にプライド団体と協力するってすごいことですよね。日本にもあるんですかね…?



また、3月といえば31日は国際トランスジェンダー認知の日ですよね。

ニュージーランドでは前週末に反トランス活動家のPosie Parkerが入国したことが大問題になっていました。Posie Parkerが入国するや否や、プラカードを掲げて異議を唱える人々が集まり、彼女にトマトソースをかける人まで現れました。彼女はLet Women Speak tourに出演するためにニュージーランドに入国したそうですが、この騒動によって出演のキャンセルを余儀なくされたそうです。

このこともあって、一斉にトランスジェンダーを擁護する活動がおこなわれたり声明文が出されたりしました。

2で紹介したアーティストイベント会場の壁


2で紹介したLGBTQ+フレンドリーなバーのInstagramストーリー


パレード団体のInstagramストーリー

また、月末週の大学の学生広報誌にもトランスジェンダーのページが組み込まれていました。

同週の雑誌のお気に入りのページはこれです♡

1枚目
2枚目

2枚目は、まさに間近に迫ったTRP2023のYPJテーマと一致してるんですよね。驚きました。テーマは後日公開されるので楽しみにしていてください!

毎週学生広報誌が出ているのですが、どの週の記事にも驚かされています。いつか広報誌についてのnoteも書けたらと思います。


以上が私が過ごしたプライドマンスです!

居場所の大切さに改めて気付かされた1ヶ月でした。

4月25日配信のPodcastでも留学先のプライドマンスについてお話する予定なので、ぜひお聞きください🎧


ちなみに、マオリ語にも”Takatāpui”という、LGBTQIA+を表す言葉があります。

みなさん覚えてから画面を閉じてくださいね🌟


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