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小児せん妄アセスメントツール: PsSchool CAM-ICU(psCAM-ICU)

Jiro先生の著作の紹介です😏

PsCAM-ICUは簡便に小児のせん妄を評価できるツールです。
小児せん妄は未だ症状を見分けることが難しく、また小児は認知機能の発達途中であるということから客観的な観察によって小児せん妄をアセスメントしなければなりません。
PsCAM-ICUは主に小児患者の”視線”にフォーカスをおいており、フローチャートと絵を用いて視線を観察する手技で小児せん妄を簡便に、また評価者による評価のずれがなく(看護師間での勤務交代など)アセスメントできます。訳者の考えとしては、未だ小児せん妄の症状について浸透していない日本国内において全身的な症状で捉えるのは難しいと考えます。その点、せん妄の診断基準(DSM-V)である患者の注意力欠如の症状=視線で追わなくなるという考え方は理解しやすいものだと考えています。しかしながら、本ツールは視線で追うという点に着目しているため、6ヶ月以下の患者では使用することができません。また、元々発達遅滞があり追視が行えない患者や5歳以上の言語の理解ができる患児に関して使用することも妥当ではないでしょう。

英論文はこちら

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