白和え

実家に帰った時に、白和えを作った

昔、ばあちゃんが作っていたのを思い出して

食べたくなったから



白和えを食べた叔母がこう言ってくれた

｢よく昔お母ちゃんが作ってくれたの思い出して、泣きながら食べたよ、ありがとう｣

少し大袈裟かもしれないが、叔母の気持ちを考えれば、その言葉は理解ができた

なぜなら、ばあちゃんが叔母に料理を作る事はないだろうから



ばあちゃんはまだ元気だ

私がご飯を食べていると

｢足りるね？いっぱい食べんしゃい｣と、言って

取り分けしてある分(まだ食べていない家族)のご飯を私にくれる

そんな優しくて、可愛らしい一面も持っている

でも、認知症と言う事実もある








当たり前のど真ん中に居すぎて

時々自分に嫌気がさす

その度に宙に浮いて、俯瞰で見る

そこには意外と、色々な人や物が溢れていて

自分を包んでいたりする




｢ありがとう｣




照れくさいとか恥ずかしいとかクソどうでも良くて

不器用とかネガティブとかクソどうでも良くて



一言、一行動を忘れないように。