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アニソン

『アニソン』とはジャンルなのだろうか。
ある側面で語ればそれも可能だが、音楽的にはオールジャンルであり、一括りにしてしまうのは何とももったいないところがある。
しかし、これがまた日本的な受容の仕方でもあり、商業的にも成功できるため、肯定的にとらえていいのかもしれない。

私が幼少の頃はアニソンというジャンル分けは無かったと思うが、聖闘士星矢やキン肉マン、北斗の拳の音楽カセットテープを購入していた。
そこには主題歌以外にもいわゆるキャラソンが入っている。

こういった作品は物語やその登場人物の性格などを色濃く反映させた曲になっているファン向けのアルバムである。
それだけ感情移入も可能ということで、曲の持つ意味がまた違ってくる。
そしてその物語を知らない人にはよく分からない歌詞であったりもする。

日本が誇るジャパニメーションとアニソンは切っても切り離せない。
クールジャパンの本質は、いい意味で日本らしくない”個”がそこにあるからだと私は思っている。
政治的にその価値を理解できていないために、間違った方向へ進んでしまったし、それを理解してしまったら、とても支援は出来ないことにもなっただろうから、何とも皮肉としかいいようがない。

私はあまり邦楽を聴かないが、アニソンは作品とのマッチング具合によってはかなり好んで聴いている。

ここでは、私が特に好きな『アニソン』をご紹介したい。
作品でいうと、『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』『マクロスF』『シュタインズ・ゲート』『新世紀エヴァンゲリオン』『ソードアート・オンライン』である。

1曲目は2024年、20年ぶりの劇場新作が1月に公開される予定の『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマ『あんなに一緒だったのに』
最近この作品をHDリマスター版で見直したが、本当に、ストーリー含め完成度の高い平成ガンダムとして圧倒的な存在感を示している。
このエンディングテーマの使い方も秀逸で、涙腺崩壊ソングである。
作曲は梶浦由記。
もう今では知る人ぞ知る売れっ子だが、彼女の魅力はやはり泣きのメロディだろう。
もう、どのくらい私の涙腺を崩壊させたことか。

続いては『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から玉置成実『Reason』
この時代はエレクトロニカ的には、安室奈美恵や浜崎あゆみなどが流行っていたので、この流れが自然だ。
これもエンディングテーマだが1話の最後にここへつなげる演出も伴い、印象が強い曲として残っている。

続いていは『機動戦士ガンダムSEED』挿入歌『暁の車』
梶浦由記作曲。
挿入歌は演出上重要な場面で使用されるが、その時限りというあまりにもったいない使われ方をされる曲でもある。
しかし、それゆえにその曲が流れるシーンは重要であり、その出来によっては強烈なインパクトを残す。
この歌はまさにそれだろう。
これまた涙腺崩壊必須ソングだ。

『機動戦士ガンダムSEED』関係は他にも良曲がたくさんあるが、ここでは終わりにしよう。

次は作品も歌手も超メジャーなこの曲を。
エヴァも宇多田も日本人なら知らない人はいない、と言えるほど有名であろう。
この曲は2021年に完結した新劇場版の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』でもアレンジ版が収録されていた。
宇多田自身はエヴァのファンであることから、作品とのシンクロ率は素晴らしい。
そして作品がまた本当に素晴らしかった。
劇場で涙腺崩壊しました。

次は私が愛するSF『シュタインズ・ゲート』より。
この作品はノベルゲームからメディアミックスされ、アニメーションにもなったものだが、サウンドトラック含め、とても魅力的である。
志倉千代丸氏はマルチクリエイターであり、ストーリーも曲も作る。
ストーリーを知った上でこの曲を聴くと、本当によく出来ていると感心する。
サブスクリプションでアニメを見ているのに、毎回飛ばさずに聴きたいと思える素晴らしい作品であると思う。

次は『ソードアート・オンライン』より第1期のOP『CROSSING FIELD』。
『鬼滅の刃』のOPで世間でも知られることになったLiSAの曲だ。
『ソードアート・オンライン』は1期は本当に素晴らしい作品だと思う。
2期はまだよかったが、その後は……

もう一曲この作品から。藍井エイル『INNOCENCE』
個人的にはこちらの方が好きだ。

さて、次はこの作品から。
『マクロスF』
大御所、菅野よう子を前面に起用しているが、このアニメ作品自体音楽がメインであるので非常に効果的に使用され、アニメファン以外にもそれなりに届いた作品ではないだろうか。

まずは主題歌であるこの曲。
坂本真綾の魅力が全開の、超絶キャッチーでエキサイティングなカッコイイ曲である。
編曲も言うことなし。

同じくマクロスFより『What 'bout my star?』。
シェリルとランカ両バージョンがあるが、私はこちらが好き。

最期に、菅野よう子、梶浦由記の他の仕事の中から好きな曲を一つずつご紹介。

『残響のテロル』のエンディングテーマで菅野よう子作曲、Aimerが歌う『誰か、海を。』
これ、シングルCD買ってしまったほどに好きな曲。

最期はこちら。
同じくAimerを起用した梶浦由記の作品。
劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly主題歌
これまたぶっ飛んだ曲で、初めて聴いたときは鳥肌が立った。
(ちなみに、Fateシリーズはアニメを観ていません)

この2人に愛されるAimerというシンガーのポテンシャルは本当に凄いと思う。
彼女のアルバムも聴いたが、やはり感情移入が可能なアニソンでその魅力が爆発する気がする。


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