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【雑感】人的資本に関する情報開示を調べてみる②

”人的資本経営について学ぼう”ということで今回は、
ざっと以下をチェック。


株式会社リクルートが22年3月に出した人的資本に関するレポート。

人的資本経営の潮流と論点 2022(1MB)

「人的資本経営の潮流と論点 2022」概要
SIFT1.
 人的資本経営の潮流/人的資本経営とは、心を持つ資本/注目される背景
 人的資本経営の全体像/すべての人を活かす/人に関心を持つことが第一歩
 
 企業が取組むべき2つのアジェンダ
SIFT2.
 人的資本の情報開示/情報開示の動向と現在地/人的資本の測定・開示の実態
 情報開示のポイント① 一貫性のあるストーリーが大切
 情報開示のポイント② ステークホルダーと対話を始める
SIFT3.
 人的資本の価値を高める戦略/人的資本の価値を高めるとは/人的資本の価値を高める3STEP
 STEP1.人材のとらえ方 多様な個の尊厳への配慮/相互選択的な関係性の構築
 STEP2.人材を活かす仕組み 丁寧な採用と舞台設定/人材を活かす仕組み/確かなマネジメントスキルの装着
 STEP3.人材への働きかけ 個とチームのエンパワーメント/人材への働きかけ/セルフ・リスキリングの促進

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2022/0324_10148.html

人的資本を考えるステップと具体的な観点例を示しており、
人的資本経営なるものが行われている状態のイメージが湧く資料。

上記を感想としては以下。

・従業員のスキル・能力の情報把握とデータ化に課題感がある企業人事が半分の5割であることを見ると、人的資本経営における課題が出てくるのは時間軸としては数年後になるかもしれない。

・従業員の学び直し・スキルのアップデートへの投資が4割近くの企業人事に課題感があるものの、ある事業に対して、〇〇スキルを持つべきという理想状態と現状のGAPを把握するだけで相当なパワーが必要そう。
 よくあるITスキル研修等は結局やった後に経営目的の達成につながっているのか等の観点で個人的にはかなり懐疑的。

・本文にあるように開示をすることが目的ではなく、すべての人材を活かしきるという観点にて、
 以下を日常でメンバーと接する課長職が大事であると捉えて、実行できるスキル・スタンスが相当大事そう。
 >常日頃から人に関心を持ち、持ち味を理解し、才能開花の機会を見守り続けているかが問われるのです

・各ステップ、具体例を行えている企業は素晴らしい企業だろうなと思いつつ、社内外にストーリーを持って行えている企業がどこまであるか。

すでにあるとすれば、価値の源泉が人材になりやすい業界構造にいる企業か?夏以降の動きが非常に楽しみ
・これは完全な妄想だが、ESG投資と同じように人的資本に力を入れている銘柄カテゴリーのような形が出てくるのかもしれない。

・人的資本を重視した経営をしているかどうかで投資度合いが変わり、Z世代からの人材獲得に差が出てくるようになると、自然と人的資本を考慮しない経営は淘汰されていくのかもしれない。

 ただし、力を入れていない企業はサーベイによる可視化等を行なっていないことが推察されるため、実際には人的資本経営に力を入れている企業が明瞭になり、それ以外はわからないという状態になりそう(妄想)

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