渡辺 よよこ

自分の心と向き合った数年を経て、過去の自分と同じ様にしんどい心を抱えてる方々の話をたま…

渡辺 よよこ

自分の心と向き合った数年を経て、過去の自分と同じ様にしんどい心を抱えてる方々の話をたまにしてます。 ダンスを見るのが好き。手仕事が好き。和が好き。神道が好き。着物が好き。スポーツを見るのが好き。邦画が好き。ファッションが好き。グレイヘアーが目印です。

最近の記事

幸せってなんだっけ?

中学の頃、6つ年上の姉の部屋で自己啓発本を見つけた事がある。 女性に向けての題名だった気がするが、はっきり覚えてはいない。 当たり前だ、もう40年以上昔の話である。 その本を目にして、私は酷い嫌悪感に襲われた。 「この本を読んでいるのに、どうしてお姉ちゃんはあんな風なんだろう?」 姉は話すのが苦手で緊張すると少し吃っていた。 それが彼女を益々話し下手にしていったのだろうと大人になれば簡単に理解はできたけど、 子供の私には違和感でしかなく 「こんな本を読んでも変わらないんだ

    • ロック魂

      四年ほど前から 私は随分と冷たい人間になった。 人の不幸や不運、死に対して涙を流さない。 私の涙の出番は 面白すぎて笑い転げだ時と、嬉しくて幸せな時やって来る。 が、先日、縁もゆかりもない、全くの他人の、ネット動画でしか見た事がなかった若い男の子の突然の死に触れて、泣いた。 さあ!これからだぜ!楽しみだ! そんなふうに期待してい。 その訃報を目にして 「ホント、命って簡単に消えるな」と泣いた。 これがあの子の寿命だったのだ。 そんな事は分かっていても 勝手に期待して

      • 面倒な生き物

        夫は時々 「女ってめんどくさい」と 吐き捨てる様に言う。 その対象者が私だけなのか、ひっくるめて女なのかは聞いていない。 おそらくそれは両方で、15年揉め続けた彼なりの苦労というか、困憊(こんぱい)というか、その歴史 経験から溢れ出る本音なのだろう。 そして、今となっては私もその意見に大いに賛成だ。 女は面倒くさい。女は疲れる。 女とは見た目でなく、メスとしての生殖器を生まれながらに持ち合わせている存在の事で 「子供を産める肉体」に特化してみた場合。 つまり、そこには

        • お互い様の存在

          野良猫キジトラ三毛猫のモネと日向ぼっこをした。 モネは私が勝手に付けた名前で、彼女はそれをおそらく認識していない。 隣ではチーと呼ばれているらしい。 チビだからチー。あるあるだな。 玄関ドア前に置いている野良猫用の餌箱にカリカリを入れていると モネが遊びにきた。 私の周りをすりすりしながら歩き回ってた彼女。 朝日が当たる場所に移動して、ブロックに腰をおろした。 私は足を投げ出して座った。 ウロウロする彼女の尻尾の付け根やら首やら頭やらを撫で回していた。 その内彼女は、V

        幸せってなんだっけ?

          長さでなく深さを求める睡眠

          だいたい季節の変わり目は不調だ 今年は3月中旬から、自分でびっくりするほど体調不良 何がどうっなったってはっきりとした理由はない ただただしんどくて体が重く、全く気力が湧かない 予定が有れば動ける だけど自発的な気力はゼロ 何もやる気になれない 家事は出来る 私の仕事だし、やる事は決まっているから考えなくても良い 考えなくても良いのはありがたい そうこうしている内に更にどんどん眠れなくなった 休まっていない脳ミソに痺れを感じるようになった 明らかに、「こりゃ良くない傾向だ

          長さでなく深さを求める睡眠

          子供という存在から、自身を考察

          子供がいるからって必ず子供好きとは限らないし 子供を持たなかったからと言って、子供に興味がないわけでもなく… 私は「オカン」「かーちゃん」と呼ばれているけど 根っこの私はどこまでもお嬢さん気質で甘えん坊で、"オカン"とは真逆だと思っている そんな私がお母さんと言う立場になったのは、理由があって 子供がいる人生を送る事で、子供らから「鍛えてもらう」「育ててもらう」が大きなテーマとしてあったのだろうと、自分を客観視すると、思わずにはいられない 人は無意識に自分に必要な環境や

          子供という存在から、自身を考察

          贅沢な私

          何故か酷く疲れていて うたた寝ばかりしている 横になってスマホの中の映画を見ていた 目が覚めた 時計は11時2分か3分か… 瞬間、今が昼なのか夜なのか分からずうろたえた 私は誰ですか? ここはどこですか? そんな言葉が浮かんだ うたた寝はほんの10数分だと理解出来た ホッとした 安心した 自分が分からなくてなるって こんな感じなのだろうか 子供の頃にはこんな事、良くあった 起きたらいつなのか 今日なのか明日なのか 夜なのか夕方なのか分からず そんな時は

          なりたかったもの

          早い夕方。 午後4時。 愛犬の老犬と歩く散歩道。 腰が弱った老犬と 腰が重くなった飼い主は ゆっくりながら、ふいにパタパタと歩く犬のリズムに合わせながら進む。 畑と田んぼに挟まれた農道で、ふと足を止め 目を閉じてみた。 時折り吹く風が耳の横でボーと鳴る。 小さく可愛い日本ミツバチはシロツメクサの蜜を、ブンブン言わせながらせわしくとっている。 遠くで、チェーンソーが唸る。 新築中の現場から張りのある若い衆の声が響き、 すぐ足元で、老犬の鼻息も聞こえる。 すると初めての

          なりたかったもの

          めっけもん

          パープーと移動の豆腐屋が自分の存在を知らせる。 週に2回やってくる。 ここに越して来て一番のめっけもんは、この移動販売のお豆腐。 色々なお豆腐を食べて来たけど 美味しさは軍を抜いている 甘くて、滑らかで、柔らかく、嫌な臭みが一切ない。 私は昆布を敷いた上に豆腐を乗せ温めた、いわゆる湯豆腐が1番のお気に入り。 鍋で頂くより、豆腐の旨味がダイレクトに感じられるから。 そして、あのラッパの音色がいい。 落ち着く。安らぐ。ホッコリする。楽しくもあり、物悲しくもある。

          迷子の故郷

          あそこで生まれて あそこで育ち上がって  あそこで50まで過ごしたあと あそこと、あそこでほんの数年すごし 今ココ 先日テレビで、自分がどこの国に属するのか? 分からない と言ってるヨーロッパ在住の少女を見る機会があった 所謂ハーフの子で 彼女の困惑は、成る程なと思う事だった よくは覚えていないけど彼女は自分の事を 「私はホワイトでもブラックでもイエローでもなく、ブルーだ」 そんなようなニュアンスの言葉で表していて それを目にしたときに、 分かる!と何故か大きな声をあげた

          新しく始めた事

          新しく始めた事は、これまでとは違う場所で自分を表現する事。 つまり、ココです。 これまで10年間ある場所でブログを書き続けていて、書くコトは大事な行為となってます。 書く事は出す事。 内緒にしたい恥部をちょっとだけ披露したり、大画面でドカンとご披露したり。 書く事は自分自身です。 書く中で背伸びしたり、謙遜したり、上手く取り繕った気分でいたとしても 結局それは、単に自分のある1面を披露したに過ぎないんだと、気づく時がありました。 あの人のように素敵に書いてみたい!と思っ

          新しく始めた事

          興味を引くもの

          子供の頃、 テレビは小さな私の世界感をぐんと広げてくれる素敵なものでした ドラマ、映画、アイドル、笑い、音楽、歴史、教養やセンスも 今はテレビよりも 簡単にどこにでも持ち運べて、 常に世界と繋がることが出来 知りたい事は瞬時に教えてくれる ほんの十数年前には私などには想像も出来なかったアイテムを、 老若男女がバックやポケットに忍ばせて暮らしている時代 この先、このアイテムは一体どんな進化をするのかしら? その進化をどこまで見届ける事が

          興味を引くもの

          ピースご飯の思い込み

          ピースご飯が好きだ。 青臭さと甘さが混ざった香りが好きだし 噛んだ時の食感も好きだ。 青臭さとほんのりの甘さと少量の塩味が口の中で混ざり合って、飲み込むと同時に香りが鼻に抜けて行く。 何度も感じたい幸福感。 が、その大好きなピースご飯が食卓を飾る事はもう何年も…いや、十数年なかった。 何故なら、ある日大きくなった子供たちの口から「ピースご飯は好きじゃない」と、何の躊躇いもなく告白されたからだ。 君も?君もなの? あれからパタリと作らなくなった。 ご飯は美味しい物を食べ

          ピースご飯の思い込み