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まちづくりはひとづくり

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南アルプスでのコミュニティづくりの体験を、南アルプス市の職員、保坂久さんが記録として寄稿してくださいました。
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記事一覧

ヤッパリ「まちづくりはひとづくり」でしょう〜その5『WAKAMONO大学始まる』

南アルプス市役所の保坂久さんの連載レポートです。前回はこちらです。

WAKAMONO大学「第0回」平成25年度末は、人事異動が予想されました。事業予算が確定されると並行して、異動先の希望をアピールしなければなりません。事業予算が確保できても、自分ができなければ意味がありません。事業企画の時点で、予算付けは教育委員会生涯学習課か市民部の市民活動センターが想定されました。まちづくりの観点から市民活動

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ヤッパリ「まちづくりはひとづくり」でしょう〜その4『WAKAMONO大学』構想をまとめる

南アルプス市役所の保坂久さんの連載レポートです。前回はこちらです。

若者たちの熱と思いをカタチにしたい 「南アルプスコミュニティ」を取り巻く若者たちの熱は高まり、地域や仲間たちを思う彼ら彼女らの思いは尊い。その熱や思いをまちづくりに向けてもらうことはできないか。この組織の立場として、その熱や思いをカタチにすることができないかと考え始めました。

まず、背景として、二つのことを踏まえることにしまし

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ヤッパリ「まちづくりはひとづくり」でしょう〜その3『南アルプスコミュニティ発足』

南アルプス市役所の保坂久さんの連載レポートです。前回はこちらです。

あるキーパーソンとの出会い市役所職員の「政策づくり勉強会」のアイデアで、「おさがりバンク」という企画が事業化されることになりました。事業化にあたっては、市民の意見を聞きながら事業をつくることにしてありました。

「おさがりバンク」は、身体の成長の速い保育園児を対象に、不用となった衣服を集めて交換会を催し、衣服の有効活用を図るとと

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ヤッパリ「まちづくりはひとづくり」でしょう〜その2『出かければ気づきがある』

南アルプス市役所の保坂久さんの連載レポートです。前回はこちらです。

転機となった自治大学校への研修
さかのぼって2013年。当時の私は、市の政策担当として、改めて取り組むべき方策は何だろうと考えていました。2008~2011年も同じ職でしたので、目先のことでは効果は出ない、もっと本質的なことに取り組まなくては、との思いを強くしていました。そして、やはり「まちづくりはひとづくり」の言葉のとおり、将

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ヤッパリ「まちづくりはひとづくり」でしょう〜その1『ことのはじまり』

山梨県立大学は、南アルプス市で南アルプスWAKAMONO大学というコミュニティづくりの事業に参加しました。なぜ南アルプスWAKAMONO大学が生まれたのか。そこでは何が行われ、何が生み出されたのか。

企画者・発起人である南アルプス市の保坂久さんが投稿してくださいました。地域コミュニティをどうつくりあげていくのか。語りかけるようにわかりやすく書いてくださいました。ご興味のある方は、ぜひ、ご一読くだ

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