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63. 先天性心疾患とともに〜子として育ち、親となり〜

1年ぶりのNoteです。この1年、激動すぎて、気がつけばNoteも1年ぶりだった笑

うつ病からも立ち直り始め、また、親になるという大きな変化を経た。そんな中、何となく書きたくなりました。

■目次
1.先天性心疾患の当事者(自分と病気)
2.親への想い
3.妻への想い
4.子への想い

1.先天性心疾患の当事者(自分と病気)
 始めて、病気や当事者の自分に違和感を持ったのは、小学生の頃でした。

 不整脈から運動制限が課され、体育は見学。1人だけ、やけに学校を休み病院へ行く。最初は当然と受け入れたものの、漠然と「どうして?」と疑問も抱え続けました。
 中学生になる頃には、病気を少しずつ理解し始め、同時に、胸部の手術痕に言葉に出来ない違和感を抱き、同級生との着替えが嫌で仕方がありませんでした。
 高校生にもなると、そうした気持ちは抱えつつも、病気へある種の諦めがつき、将来も含め、あらゆる事を病気中心に考えるようになっていました。

 ですが、そんな胸中を家族や友人に打ち明ける事はありませんでした。どこかに、親を責めたら何かが壊れて後戻りできないだろうとの恐怖、友人を失うかもしれないとの恐怖がありました。
 そして、いつしか誰にもあまり意見せず、関係を壊さないように振る舞いがちな大人になっていました。

 最初に親を頼る事に躓き、そこから周囲を頼ることに抵抗が生まれて行ったのです。と同時に、原因となった病気への想いも打ち明けられないまま、孤独を選んでしまったのです。


2.親への想い
 そんな私も昨年、親となり、親の想いを本当の意味で感じ取る機会に巡り合いました。

 親のエゴとわかっていても、遺伝しないとわかっていても、やはり、子供が生まれる際には「この子が心疾患を背負わないように」と何度も願いました。
 きっと両親も同じ気持ちだったのでしょう。ましてや、生まれる前の検診で病気と聞かされた両親の気持ちは、計り知れません。

 「病気じゃなかったら」そんな立ち止まって後ろを振り返る理想論でなく、体当たりで、手探りで、向き合って育てて貰えた事には感謝しかありません。
(※流石に完璧はあり得ないので、細かなクレームはあります😂)

3.妻への想い
 結婚する前、した後も、妻とは何度か大喧嘩をしました。出会った頃は、既にうつ病を患い、病気と上手く向き合えない自分自身のことも忌み嫌っていました。その為もあり、相手とも上手く向き合う事ができませんでした。

 また無自覚だったこともあり、妻をパーソナルな空間に向かえる際、本当に妻を拒絶してしまった時もありました。自分でも、何故、近づきたいのに拒絶するのかが分からず、妻に上手く説明もできないまま傷つけた事もありました。

 しかし、それでも妻はすべてを受け止める覚悟を持って向き合ってくれました。それがなければ、生涯、自分自身を拒絶したままだったかもしれません。
 何度も向き合い、私の治療にもいつも寄り添ってくれていました。妻には感謝しかなく、日頃も含めて(😅)頭が上がりません。

 こんなに素晴らしい妻と結婚できた私は、すごく幸せ者なのかもしれません笑

4.子への想い
 そんな私も、現在は一児の父となりました。親となり、まず感じた事は、健康で生まれてきてくれただけで、言葉に出来ない程に嬉しいという事です。
 また、両親が私へ抱いたであろう、心配や喜び, 大変さ, 葛藤、様々な感情を日々感じています。

 まだ小さい事もありますが、兎にも角にも健康にすくすく育ってほしいと切に願うばかりです。
(追記: ウチの子が世界一かわいいのでは?😍と思う今日この頃です笑)

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