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「エシカル」を日常へ。「TOKYOエシカルマルシェ」で学ぶ、エシカルブランドの在り方とは?

こんにちは!ジャスミンです!
今回もジャスミンの興味が全開している「エシカル」について綴ってまいります。


初めて読んでくださる方もいらっしゃると思うので、まずは、「エシカル」の意味をおさらいしていきましょう!

「エシカル」とは?おさらいをしてみよう!

エシカルとは英語で、直訳すると「倫理的な」という意味です。一般的には、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範」であると言えます。_______
根底には一般的な定義が流れているものの、特に「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」のことを指します。エシカルは形容詞ですので、様々な名詞と組み合わせることで、その意味は多様に広がります。例えば、「地域の活性化や雇用なども含む、人や地球環境、社会に配慮した消費やサービス」のことを「エシカル消費」と言います。

引用:エシカル協会 HP ( https://ethicaljapan.org/what_is_ethical

今回は、この「エシカル消費」を人々の日常へと浸透をさせていく活動の一つである「TOKYOエシカル」主催の「TOKYOエシカルマルシェ」へ潜入をしてきたので、レポートを綴ってまいります!

TOKYOエシカルマルシェに潜入!

今回ジャスミンは、立川駅から歩いて8分のところにある GREEN SPRINGS(東京都立川市緑町3-1)にて開催されていたTOKYOエシカルマルシェに行ってきました!

様々なエシカル商品やフード、ワークショップが集まっているということで、今回ジャスミンは「エシカルブランドの在り方とは?」というテーマで取材を進めていきました!
その中で素敵なブランドを知ることができたので、今回は2ブランドに絞って紹介をさせていただきます!

エシカルブランドのそれぞれの
ブランドストーリーと取り組みを聞いてみる。

ブランド① 「BELAY」

未来に続く持続可能な社会を実現するために“普段のライフスタイルが自然とサスティナブルな活動につながる仕組み”を提供するBELAY Inc.さんの持続可能プラットフォームBELAYER act

https://belay.jp/belayeract/

ジャスミンが心打たれたのは“いまできること”を自然にはじめてみませんか。という言葉。

アウトドア用品の知見を生かしたサスティナブル製品を開発しながら、「自然」との共生についてこだわり抜き、よく考えているブランドなのです。
ジャスミンの勝手な解釈なのですが、「自然にはじめてみませんか。」という言葉は、こんなブランドストーリーが隠れているのではないか?と思うのです。

人が、自然体で「エシカル」を日常へ溶け込ませられるような仕組みを作っていこう。
そして街にいると忘れてしまいがちだけれど、紛れもなく「私たちは、自然の中で生きている」。
だから、「自然」と共生できることを、少しずつ考えていこう。

ジャスミンの解釈

そんなブランドストーリーを持つ「BELAY」が取り組むプロジェクトについてご紹介させていただきます。

取り組み:「わさび田再生・養老の森 森林整備 プロジェクト」

東京大学名誉教授の養老孟司先生が顧問を勤める「養老の森」(山梨県道志村)の森林整備や、わさび田の再生に取り組み、水資源保全活動・間伐材再生プロダクト開発を行っています。このプロジェクトから生まれているエシカルプロダクトを少しご紹介いたします。

天然由来原料の界面活性剤でできている衣類用洗剤
「ゆたかな森きれいな水」。

今回は、BELAY Inc.の若林さんに詳しくお話を聞かせていただきました。

アウトドア用の防水素材のマウンテンジャケットは「防水効果が落ちるのではないか?」と考えてしまい、洗わないでいる方が多い。だからといって、一般の洗剤で洗うと防水素材を洗うのに適していない成分が入っていたり、洗剤成分が残ってしまうことで機能を落としてしまうこともあるのですが・・・。
この洗剤であれば、汚れを落とせる上に素材に優しく泡切れもよいから洗剤カスが残りにくいのです。
だから、この洗剤で洗うとアウトドアウェアは長持ちするんですよ。
素材を傷めにくいので長く着続けられるし、排水も自然にも優しいものだから、地球も持続可能になるんです。

ジャスミンは、すごく感動しました。
大量生産・大量消費、そんな時代の中でも、持続可能社会を実現するために「モノを大切にする」ということに向き合うようになってきました。

しかし、肝心の「モノを長持ちさせるための“正しい”方法」ってそんなに知られていないですよね。
この商品の素敵なところは、ブランドストーリーの中に「自然に対してどのようにやさしいのか?」に加えて、「人々が生活に取り入れたくなる仕組み」として「具体的なモノを長持ちさせるための方法」までしっかり伝えていることが素晴らしいと思ったのです。
まさに、“いまできること”を自然にはじめてみませんか。と語りかけてくれた、あの言葉との一貫性を強く感じたのでした!

ブランド② 「Borderless Creations Co.,Ltd.」

張(チャン)さんと若井さんのご夫婦が2019年に立ち上げたボーダーレスクリエイションズ。このブランドで、ジャスミンがグッときたのは、この言葉。

「世界中には、センスの良いエシカルなアイテムが沢山あります。
そこに共感できるブランドストーリーがあったら、最高にワクワクしませんか?」

引用:https://borderlesscreations.com/pages/about-us

多くの人が商品を選ぶとき「自分の好きな見た目」のモノを選ぶと思います。「ブランドストーリー」だけが先行してデザインが微妙だったら、「売れない」状況を生んでしまいます。
ボーダーレスクリエイションズさんが大切にしている「センス」×「ブランドストーリー」は、まさに、エシカル消費のキーとなるんじゃないか?とジャスミンは強く感じました。

取り組み:子どもと向き合う「エシカル」教育

ボーダーレスクリエイションズさんは、未来を創る子どもたちに向けて「教育」 の分野でも活躍されています。
子どもたちへの教育は、まさに、エシカルを日常化するための長期的な視点での活動になります。この考え方にも、グッときました。

私たちの新たな活動として、学校の教育にも力を入れています。
今ある現状を知ってもらい、子供たちと一緒に考え、共に行動すること。
これは、私たちが掲げているビジョンでもあります。
いずれはグローバルな視野で物事を捉えられるよう、 まずは目の前にある課題解決を 1 つずつ。全ては、子供たちの未来のために。

引用:https://borderlesscreations.com/pages/about-us

ボーダーレスクリエイションズさんについて詳しく書いている記事があったので、気になる方はぜひ読んでみてください。

小学生向けエシカル体験ツアーを開催していた
「三栄コーポレーション」さんとも再会!

三栄コーポレーションさんと再会したジャスミン

ジャスミンが以前、潜入取材をした「エシカル体験ツアー」の主催企業である三栄コーポレーションさんは「エシカル消費を日常にしていきたい」という思いを持ち、未来を築いていく小学生の皆さんに向けてワークショップを開催されていました。

エシカル体験ツアーの記事はこちら ↓

今回のTOKYOエシカルマルシェでは、お客さんに向けてブランドストーリーを伝えたり、エシカル消費の大切さについて伝えていらっしゃいました。

ブランドストーリーを語る三栄コーポレーションの山田さん

素敵な出来事「お祝いYOT WATCH」で気づく
「ブランドストーリーを伝える接点」の大切さ

三栄コーポレーションさんのサスティナブル・エシカルプロジェクトである「Our EARTH Project」が出展されているブースへお伺いすると、なんとも素敵な出来事に立ち会うことができ、大切なことに気付ける瞬間がありました。

エシカルに関する視察で足を運んでくださっていた企業の皆さんが、ブースの前で立ち止まります。

「何これ!」と興味持ってくださった「YOT WATCH」のブランドストーリーを三栄コーポレーションの露木さんからお話してゆくと…

おもちゃが腕時計に生まれ変わっているんです。
使われなくなったおもちゃを回収して、
それを原料として時計が作られています。
「TOY」→「YOT」で「YOT WATCH」なんです。
地球環境への負荷を最小限にするために、
本来廃棄されるはずのプラスチックを再活用しています。

YOT WATCHのストーリーはこちらから

女性が「素敵…この時計にします」と「YOT WATCH」を手に取りました。
すると、一緒にいらっしゃった社長が「本当に素敵なブランドだね。〇〇さん、せっかくだし結婚のお祝いで買ってあげるよ」とお祝いとして「YOT WATCH」をプレゼントされていました。

ブランドストーリーを露木さんが熱意をもって語ることで、その場にいるお客さんたちの心が動かされてゆく瞬間を目の当たりにすることができました。

このように実際に手に取って、ストーリーを聞いて、ブランドを体感できる接点があるだけで、一気に身近に感じることができたり、魅力がグッと伝わりやすくなるのだと改めて気づく機会になりました。

TOKYOエシカルマルシェで学んだこと

今回、TOKYOエシカルマルシェで「エシカルブランド」の取材をしてみて、「ブランド」を強くするために必要となるポイント2つに気づくことができました。

① 「ブランドストーリー」×「情緒的価値」

「ブランドストーリー」だけでなく、「使いたくなる仕組み」「持ちたくなるデザイン」「素敵だと思うセンス」という生活者の心を刺激する「情緒的価値」が重要になってくると感じました。
これは、エシカルブランドだけではなく、どのブランドに対しても言える「あたりまえ」のことなのかもしれませんが、ひとびとが「日常に取り入れていきたい」と思えるようにするには、重要なポイントだと改めて実感をしました。

② 接点のデザイン

今回、実際にマルシェを取材しながら歩き回っていて感じたのは、「オンラインではなくリアルだから体感ができる」ということです。
一見、非効率に見えるリアルでの接点機会ですが、①であげている「ブランドストーリー」を肌で感じてもらうには、やはりリアルの接点で目と目を合わせて伝えることが重要だと感じました。

商品・サービスが一人歩きをしているんじゃなくて、「本当に良いと思っている人たち」が熱く語る、この瞬間が一番に人の心を動かすことができると感じました。これは、私たちリブランディング事業を行っている者にもすごく勉強になることだったと思います。

あたりまえのことだけれど、実は難しい、とっても大切なことに気づかせていただきました。

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