肌の張りにはⅢ型コラーゲンが関係

加齢と共に肌の張りが少なくなり、シワ・たるみで悩んでいるご婦人も多いかと思います。

そんな悩みに付け込んでというか、一時期ブームにもなったコラーゲン。

テレビでも、コラーゲン(特定の食品を避けますが)を食べながら、「お肌がプルプルになりそう」などといったコメントで、コラーゲンを経口摂取すると、まるで自らのコラーゲンに影響を与えて、肌の張りを保ってくれそうな雰囲気です。

しかし、本当にコラーゲンを摂取すると肌に何かしらの効果はあるのでしょうか?

そもそもコラーゲンとは何か?

コラーゲンとは、皮膚の真皮、腱、骨、軟骨などを形成するたんぱく質の一つであり、人体にはⅠ型、Ⅱ型・・・という形で分類されていて、肌の強度や弾力に関与しているのが、Ⅰ型とⅢ型です。

特に赤ちゃんの時にはⅢ型が多く、赤ちゃんがぷくっしたプルプルのお肌はこのⅢ型が影響しているため、ベビーコラーゲンとも言われるみたいです。

加齢と共にⅠ型・Ⅲ型コラーゲンが減少

コラーゲンは、たんぱく質であるため、20種類のアミノ酸を50個以上で構成されています。アミノ酸同士を結合することをペプチドと言いますが、そのペプチドが切断されるには酵素が必要で、その切断酵素がコラーゲンの減少につながると上記の研究では伝えられています。

では、切断酵素の増加とコラーゲンの経口摂取に相関があるのかというと、そうではないみたいです。(※肌の水分量の増加には関係するようです。)化粧品会社の研究によれば、コラーゲンの生成にはビタミンCが関係しているという研究もあります。

このようにコラーゲンを摂取したからと言って、直接コラーゲンがつくり出されるといったデータはありません。では、どうすれば肌に含まれるコラーゲン増やすことができるのでしょうか?

そこで、ご紹介するのが、放送大学の面接授業で学んだ、卵角膜エキスです。卵角膜とは卵を割ったときに出てくる薄い膜のことで、古くから傷の治療に使われ、今でもお相撲さんは、すり傷などにこの卵角膜の薄皮を貼って治癒を早めているのだそうです。

その皮膚の治療に古くから使われていることに着目して、卵角膜の研究を行い、その成分がⅢ型コラーゲンの発現に関係することを発見して、化粧水として販売しているみたいです。

その仕組みは、卵角膜自体は高分子なため、肌の奥には浸透しないので、加水分解してトリペプチドまで分子を小さくして、真皮組織に浸透させてⅢ型コラーゲンに何かしらの影響を与えている、ということでした。

ここでは、直接化粧水の表記はしませんが科学的データに基づいた効果はあるようです。(※どちらにしても化粧品会社と共同研究がほとんどです。)中には眉唾ものの疑似科学なものも存在しますので、広告に乗せられず、自分で調べて検証することが必要です。

放送大学の授業はエビデンスに基づく内容がほとんどです。しかし、こうして自分で検証することも同時に教わるので、常にこうして自分で考える習慣が身に付く方が、学習した内容より良いかもしれませんし、それが放送大学で学ぶ最大の意義でもあります。

皆さんも、この記事をうのみにしないでご自身で考え検証してみてください。そして、興味があれば放送大学や他の大学で実際に学び、研究してみてはいかがでしょうか。

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