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【読書】『土木の肖像 Civil Engineers』 山崎エリナ グッドブックス (2020)

この本は写真集だから「読書」とするのはどうか、と思うけれど写真も読むものだ、と勝手に解釈して書いてみる。
「土木」を「インフラを整備すること」、とすると、とても身近でなくてはならない存在なのに、なぜかスポットライトが当たっていないように思える。
あえて「整備すること」としたのは、新しく作ることだけではなく、メンテナンスも大事だからだ。

この本の写真の中で働く人たちは、雪が降ろうが、雨が降ろうが外で仕事をしている。
この本には兄弟本があって、同じ写真家が撮った「トンネル誕生」(グッドブックス 2020)という本で、こちらでは外からトンネルの中で仕事をしている。
この写真集の中では、常日頃から近くで見ることはできない場所が多い。
都心では下水道、ガス管、道路整備をみかけることが多いが、近くで見つめる、または工程を全部見るということはないはずだ。

もう1冊。
これも同じ写真家が撮った「インフラメンテナンス」(グッドブックス 2019)という本もある。
この3冊をセットでみるとよくわかる。
いや、もっと広く工事現場はあるはずだ。

街中で工事現場にあったら「ご苦労様」と言わないといけない、と思う本です。

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