私とGORUCK(鉄板)
最近鉄板の説明をする機会が増えた。リュックが異常に重いからだ。
鉄板で何をするか、それが問題だ。
Q.この鉄板は何ですか?
A.ウェイトにしてトレーニングします
友人が工場で作ったものを譲ってもらった。20lb=約9kgあるが10lbや30lbの物もある。
Q.そのトレーニングは何ですか?A.GORUCKという軍隊発のトレーニングがあります
アメリカの特殊部隊出身の人が作った「GORUCK(ゴーラック)」というアパレルブランドがある。タフで鉄板を収納できる(笑)リュックを主に扱っている。公式サイトはこれ → https://www.goruck.com/
GORUCKでは特殊部隊出身の人をカドレとして各地に派遣し“RUCKING”イベントを開催している。例えば9月に参加予定の“GORUCK TOUGH”という公式イベントでは男性なら30lb=13.5kgのウェイトを背負い10〜12時間かけて10〜20マイル=24〜32kmを移動する。今は東京のGORUCKサークルでこれに向けたトレーニグを行っている。
RUCKINGの説明はこれ → https://www.goruck.com/what-is-rucking/
鉄板背負うだけじゃ退屈じゃない?と思うが実際は様々なPT(フィジカルトレーニング)が課される。ラックをOFFして(下ろして)やるものもある。
逆にイベントでは試練として丸太や土嚢などの追加ウェイトを持たされたりする。
Q.そのGORUCKはどこで知ったの?
A.Ingressとコラボイベントをしています
Pokémon GOで知られるNianticのスマホゲームIngressでコラボイベントが行われている。例えばこんな感じ → ゴーラック:ステルス・オプスとアーバン・オプス。創業者同士が知り合いだからとかなんとか。
▼大阪のIngress x GORUCK イベントの様子。
なおGORUCKにはIngressプレイヤー以外も多い。ランナー仲間経由や筋トレ経由など様々なバックグラウンドの複数の国籍の方がいる。Ingress関係ないGORUCK単独イベントも開催されている。
Q.ゴーラック・カドレとは誰ですか?
A.特殊部隊出身の教官です
カドレ(kadre)を直訳すると「幹部」だが一般的には戦争映画に出てくる新兵訓練の教官を想像してもらえば良い。
カドレは戦争映画の鬼教官ほど理不尽ではないが指示は絶対で整列しろと言われれば整列しスクワットしろと言われればスクワットする。なぜ絶対かというとだらだらやったりミスると全員に腕立てなどのペナルティが課される。
従って自分がこなせれば良いというものではなく脱落者を出さずにやり遂げる課題解決能力やコミュニケーション能力、チームビルディングもGORUCKの大きな要素だ。
カドレは世界各国で行われるGORUCK公式イベントに派遣され参加者に試練を与える。山を登らせるのが好きなカドレや水に入らせるのが好きなカドレがいる(ゲェッ)。
カドレは顔出し&ソーシャルアカウントを持っていて日常が垣間見られる。イラクやアフガニスタンに従軍していたモノホンの退役軍人さんだ→ SPECIAL FORCES CADRE
Q.トレーニングは何をしていますか?
A.背負って行軍したりPT(フィジカルトレーニング)したりチーム・ビルディングしたりします
重い荷物を背負う能力は特殊部隊の基礎的な要素だ。軍隊では100lb=45kg〜で行軍させられるが一般人には無理なので20lbくらいが推奨されている。最初の一ヶ月くらい背負い続ければだいたい慣れる。
背負って街中を移動するだけでは負荷が足りない?ならばPT(フィジカルトレーニング)だ。RUCKを背負って腕立てしたり、頭の上に持ち上げたり、追加のサンドバッグを持たされたりする。
ちなみに持ち手がある分、土嚢よりサンドバックの方が持ちやすい。
今日から使える豆知識だ。
▼30lb背負って高尾山登山してファイヤーマンズキャリーしている所。
Q.何が楽しいの???
A.人それぞれです
Ingressメダルのため、筋トレ代わり、国際交流、トレーニング後のビールが楽しみなど。
ジム続かないからなーって人いるが私も似たタイプで身体を動かすのは好きだが筋トレは嫌いなのでカドレにやらされることで筋肉痛を作っている。
副次的な効果としてやり遂げた自信、階段がご褒美だと思う心、泥だらけになっても気にしない(してられない)大雑把さ、飛行機で鉄板を運ぶスキルが身に付く。
食べすぎだな、最近太っちゃって、という方
歩く延長なのでウェイトは特別なスキルなしに怪我せず運動を始める簡単な方法だ。膝や足首が悪い人は除く。米袋とかレンガとか水とかで代替する人もいる。が、着替えなどの荷物もあるし小さく固定できる方が取り回し良いのでみんな鉄板に落ち着く。
それからいい歳して新しい競技を始めると劣等感を持ちやすい。仕事では一定のポジションを得て認めらているのに!みたいなギャップがあるからだ。
GORUCKにそういうのはない。それがいい所だと思っている。できる人は凄いできる、できない自分もいる。しかし筋トレにしてもウォーキングにしてもカウントは上がる一方だ。私が後退しているのではない、筋肉は前進しているのだ。
それでは練習会でお待ちしております。
飲み会の後で持ち上げてもらうとめちゃウケる。今日から使える豆知識だ。
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