ベンゾジアゼピン・コラム - 不確実性と科学性
僕の勤務先の減薬外来を受診される患者さんや、オンライン医療相談を利用して下さるクライアントの中には、過去に(多くの場合は我流で)断薬を試みたが失敗に終わった経験を持っている方々が少なくない。
そうした患者さんやクライアントと話していると、彼らが「必ず成功する断薬法」や「絶対に失敗しない薬の止め方」を所望しているように感じることがある。「絶対に~」や「~としか考えられない」は頻出フレーズだ。
断薬前の心身の不調は「絶対に」ベンゾジアゼピンの"常用量離脱"のためで、断薬後の不調は